液体ロケットの構造システム設計[改訂版]
- 定価 4,400円(税率10%時の消費税相当額を含む)
日本の液体ロケット開発は、アメリカから導入されたデルタ・ロケットの技術を基礎としてスタートした。デルタ・ロケットは元々中距離弾道ミサイルとして開発されたロケットであることから、導入した液体ロケット技術は日米政府間協定により、開発に関わった政府機関および企業以外には開示することが禁止されている。また、その後の自主開発技術についても、導入技術との関係で一部を除き公表されていないのが現状である。 そこで、日本がアメリカから導入した液体ロケット技術と同等と考えられる設計技術として、サターン・ロケットおよ...
中世玄界灘地域の朝鮮通交
- 定価 8,580円(税率10%時の消費税相当額を含む)
中世日朝関係は、多数の日本人通交者が朝鮮と交易を展開したという多元性が特徴とされてきた。『朝鮮王朝実録』や『海東諸国紀』などの朝鮮側の史料には、日本の史料では確認できない様々な階層の通交者が来朝したと記されている。しかし、「深処」と称される対馬以外の地域から来る日本人通交者の大半は、15世紀より既に対馬や博多の通交勢力が派遣していた偽使であることが解明された。こうした研究成果により、日朝通交における日本人通交者の多元性は、ともすれば偽使派遣勢力が作り出した虚構に基づく幻想に過ぎないと捉えられてき...