On Weak-Phases
- 定価 6,600円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は、生成文法のミニマリストプログラムにおけるフェイズ理論の理論的問題点を指摘し解決することにより、フェイズ理論のさらなる発展に貢献するものである。生成文法は、人間の持つ言語機能の本質を見極め人間言語における普遍文法の特性を解明するという目標のもとに進展を続け、現在ミニマリストプログラムと呼ばれる研究局面に至っている。特に2000年代から現在にかけては、文の派生をフェイズという単位ごとに分割するフェイズ理論のもと、更なる革新的な発展が得られてきた。しかしながら、現行のFeature-Inher...

魯迅
- 定価 6,380円(税率10%時の消費税相当額を含む)
「芸術的完成さでは魯迅のあらゆる作品中で第一位を占める」(竹内好『魯迅入門』)。この言葉に象徴されるように、散文詩集『野草』は中国近代文学史上最高の文学者たる魯迅の最高傑作として称えられてきた。本書はこの作品集を中心に、全く新たな観点から魯迅の文学を捉え直すことを試みる。例えば、タイトルの『野草(Ye-cao)』は日本語訳としても同じく『野草』とされてきたが、よりふさわしい日本語訳として初めて"雑草"を提起する。高潔で凜とした"野草"のイメージに反して、魯迅自身は実際にはそこに日本語"雑草"の大...

麻生太吉日記 第五巻
- 定価 11,000円(税率10%時の消費税相当額を含む)
1932(昭和7)年から1933(昭和8)年までの日記。満州事変を契機に日本が国際社会から孤立を深めるこの時期,太吉も電力連盟や九州石炭鉱業懇話会の設立など,経済の統制化に関わらざるを得なくなる。セメント事業への本格参入の足掛かりとなる産業セメント鉄道の設立後に病臥し,12月8日永眠。享年77歳。この第五巻には,太吉生涯の年譜・参考文献・詳細な総索引も収録した。 (さらに…)

レコンキスタと国家形成
- 定価 7,040円(税率10%時の消費税相当額を含む)
レコンキスタ 800年に渡るイスラームとの接触と対峙 は,スペインの政治と社会にどのような性格を与えたのか。19世紀末からの,スペイン学界,またフランス学界や英米学界における中世スペイン史の研究動向を網羅的・批判的に検討し,レコンキスタが最も激しさを増した12世紀を中心に,「グレゴリウス改革の影響」「王権と司教座」「王権と騎士修道会」「教会領主と農民」「教会とイスラーム教徒住民」など,多様な論点から史料に基づいて解き明かす。中世のスペインでは,アストゥリアス王国やその後身のカスティーリャ・レ...

韻文訳 妖精の女王
- 〔品 切〕(参考:本体価格 30,000円)
原作はシェイクスピアと同時代に、詩人エドマンド・スペンサーによってエリザベス1世に捧げられた長編叙事詩で、質量ともに英文学の最高峰を誇る。全6巻と断篇からなり、アーサー王物語を題材に、妖精国女王の命を受けた遍歴の騎士たちが、貴婦人や魔女、魔術師、竜や怪獣などをめぐり数々の冒険を繰り広げる騎士道物語であり、当時の情勢(政治・宗教)を盛り込みつつ、それぞれの騎士が体現する人間の徳の姿を示す寓意物語である。本書はこれまでに二度『妖精の女王』散文訳に携わった訳者の知見を生かし、従来行われてきた意味重視の...

家族社会学 [第3版]
- 定価 2,200円(税率10%時の消費税相当額を含む)
戦後以降,日本において主要な家族形態として存続してきた,夫婦と未婚の子からなる核家族 いわゆる(20世紀型)近代家族 が今日,行きづまりをみせている。本書は,近代家族における家族機能上の問題と家族形態上の変化を多角的に分析すべく,2001年初版,2008年新版刊行の『家族社会学 基礎と応用 』に全面的な修正補完を加えたものである。従来の版と同様,基礎編と応用編の2部構成とし,基礎編では家族社会学が対象とする学問領域および学問的意義を,家族社会学の基礎理論に基づきながら平明に解説した。応用...

患者さんと医療系学生のための臨床薬理学入門
- 〔絶 版〕
本書は、著者が医学部で講義している薬理学総論のエッセンスを、患者さんを含めて一般の読者にもわかるよう、わかりやすい文章で解説した薬理学の入門書である。タイトルを「薬理学入門」ではなく「臨床薬理学入門」としたのは、医療系学生が学ぶべき薬理学は臨床に直結するものでなければならない、という著者の考えによる。 本書は、チーム医療のメンバー全員を読者に想定した。現代医療はチーム医療であり、医療に関わる人たちが知識を共有しなければ薬物治療は成功しないからである。医療系学生諸君は、本格的な教科書をひもとく前に...

ディルタイから教育実践へ
- 定価 5,720円(税率10%時の消費税相当額を含む)
ディルタイ(1833-1911)は、「あらゆる真の哲学の華と目標は、最も広い意味での教育学、人間の陶冶論である」「現代の批判的な立場での哲学者の最後の言葉は、教育学である。というのも、あらゆる思考は行為のためだからである」と考えていた。その彼の精神科学によれば、人間が何かを学習するというのは、「抵抗経験」を軸にして「生の範疇」を通り抜けていくような仕方で「生の自己分節化」を生じさせることではないかと考えられる。さらに彼の「体験=表現=理解」の解釈学的循環の構造は、アクティブラーニングの成立要件そ...

知の地平を越えて
- 定価 7,700円(税率10%時の消費税相当額を含む)
長崎大学経済学部創立100周年を機に編まれた研究成果のまとめ。 経済と政策編、グローバル経済編、ファイナンス編、経営編の4部からなる。 (さらに…)

新たな事業価値の創造
- 定価 1,320円(税率10%時の消費税相当額を含む)
アジアとの歴史的・地理的近接性を背景に、成長し続ける九州。その中心地、福岡で国際的なビジネス・プロフェッショナルの育成に取り組むのが、九州大学ビジネス・スクール(QBS)である。 本書は、経営学における最新の英知を、新たな事業価値の創造につなげる10の視点から紹介する。執筆には実務家または研究者として一流の業績を有する現役QBS教員が携わり、発展的な内容を豊富な図表や事例とともに分かりやすく解説する。 複雑化・高度化する事業環境を〈ゲーム・チェンジ〉の機会に。 現代経営の本質を読み解く気鋭の一冊...
