戦争と平和、そして革命の時代のインタナショナル
- 定価 4,620円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,40数年にわたる著者のインタナショナル(国際社会主義)史研究を振り返る著作として構想し,今から100年前,社会主義者によって追求された戦争と平和,そして革命をめぐるインタナショナルの理念と実践がどのような意義をもったか,を歴史的に解明することをめざしている。 具体的には,第一次世界大戦勃発とともに第2インタナショナルが機能停止に陥ったことを契機に登場した国際反戦社会主義運動であるツィンメルヴァルト運動(1915-19年)と,ロシア10月革命を背景として実現した第3インタナショナ...
現代の歯性上顎洞炎[改訂第2版]
- 定価 4,070円(税率10%時の消費税相当額を含む)
歯性上顎洞炎は日常臨床でよく遭遇する古くからある疾患である。しかし診断と治療に関しては医科と歯科の間で必ずしもコンセンサスが得られておらず,治療法も異なっている。またその成因から病態さらに診断と治療について述べた成書は意外に少ない。医学と歯学の進歩に伴って歯性上顎洞炎の病態・診断・治療は,近年変化している。本書は著者の長年の臨床経験と病理組織学的見地から得られた現代の歯性上顎洞炎の病態・診断・治療について解説したものである。改訂第2版では特に歯性上顎洞炎の病態を改訂している。 (さらに&hell...
木質昆虫学序説
- 定価 8,800円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は従来、森林保護学(<林学)、果樹害虫学(<農学)、木材保存学(<林産学)、森林物質循環学(<生態学)というまったく異なる分野で別々に研究されてきた食材性昆虫、木質依存性昆虫の生物学を、これら4分野横断で論じ、新しい学問分野「木質昆虫学」を創設する、著者30有余年の研究の集大成である。扱う内容は木質と昆虫の関わりのすべてであり、これに該当する古今東西の重要な知見をほぼ網羅し、あらゆる視点を系統立てて紹介する。まず、木質と樹木に関する基本的なこと(生物学・化学・物理学)...
シェイクスピア時代の演劇世界
- 定価 4,730円(税率10%時の消費税相当額を含む)
最近のエリザベス朝・ジェイムズ朝演劇研究で必須となったツールが、デジタルアーカイヴズである。これは膨大な研究資料を、広くオンライン上でデジタルデータとして変換、公開するもので、インターネット上で閲覧できる情報・画像・映像データベースなどを含んでいる。執筆者たちは意欲的にデジタルアーカイブズを利用し、シェイクスピア、マーロウ、リリー等の劇作家が描く演劇世界に新たな視点を盛り込んだ最新研究を提示している。第一部「演劇理論と作品の受容」では、「役者の変装とダブリング」を観客がいかに受容したかという理論...
デモクラシーという作法
- 定価 4,950円(税率10%時の消費税相当額を含む)
1989年に社会主義からの体制転換を経験し、現在はEU加盟国となっているスロヴァキア共和国では、2000年代以降、EUを基準とした地方自治や市民参加のルール作りが進められてきている。体制転換以降、デモクラシーという「作法」に自らを適応させながら行われてきた市民活動は、コミュニティ内のモラリティを活用しつつ、人々の政治的な価値観に静かな変容をもたらしてきた。本書は、そのような状況下における西部国境地域の村落におけるアソシエーション活動への参与観察と、人々へのライフヒストリーの聞き取りから得られたデ...
事例研究の革新的方法[新装版]
- 定価 5,060円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書初版が刊行されたのは2006年、阪神大震災から11年後にして東日本大震災の起こる5年前のことである。しかし被災高齢者の孤独死や、復興住宅におけるコミュニティ構築の重要性など本書において取り扱われた問題は、東日本大震災の復興過程においてどれだけの解決が図られただろうか。質的データ分析ソフトを被災地神戸の高齢者研究に応用した本書は、被災高齢者の生活再建を考えるうえで今日なお貴重な知見を与えてくれる。 好評につき新装版で刊行。 (さらに…)
ミクロ経済学[新装版]
- 定価 3,080円(税率10%時の消費税相当額を含む)
経済学部におけるミクロ経済学の講義時間内で消化しうる程度の分量を意識して,すべて解説を示すことによって,自学によっても各章における重要項目についての理解を深められるよう工夫した。とくに完全競争市場分析に関する解説に重点を置き,重要な項目を練習問題とともに自然に理解できるよう意図した。市場の失敗では,独占市場と寡占市場のうちごく基本的内容をとりあげるにとどめた。そのため,市場メカニズムがうまく機能するときに達成される資源配分の性格をうまく確認できる体裁となっている。 (さらに…)
教師が変わる、学生も変わる
- 定価 1,980円(税率10%時の消費税相当額を含む)
シリーズ第3巻となる本書は,北九州市立大学の教育改革,とりわけ「授業の質の向上」を目指したファカルティ・ディベロップメント(FD=教育の質の向上を目指す組織的活動)への取り組みをまとめたものである。 取り組みの特色は,学長・理事長の大学トップをはじめ全学の教員が専門分野を超えて相互に行う授業のピアレビュー(教員相互の授業公開・批評),学生の評価が高い授業の担当教員が行っている様々なアイデアに裏打ちされた授業工夫,そして未来の北九大を支えていく新任教員へのFD研修である。 本書には,これらの活動実...
ダイオキシンと「内・外」環境
- 定価 3,300円(税率10%時の消費税相当額を含む)
枯葉作戦,カネミ油症など人類が経験してきたダイオキシン汚染の歴史を振り返りつつ,著者の長年に渡るダイオキシン受容体研究に基づく知見からその毒性の機序を解説する。「3.11」以降あらわになった市民と科学者の隔絶についても,「大学・科学者」と「国・企業」の関係の変容により生じたものであるとして警鐘を鳴らす。科学者の責務として,高度な研究成果を専門家以外の読者にも届けるべく工夫を凝らした啓蒙書である。 (さらに…)
荷為替信用状・スタンドバイ信用状各論
- 定価 4,950円(税率10%時の消費税相当額を含む)
国際取引上の債務者の支払いを第三者たる発行銀行の支払約束によって代置することを主目的とする荷為替信用状と、取引が正常に展開しない場合や予想された特定の危険が現実化した場合の保障手段として、発行銀行が危険の負担者の請求あり次第直ちに支払うとの約束であるスタンドバイ信用状(銀行保証状、スタンドバイ・クレジット)の法的構造について、ドイツ法を中心とする比較法的研究と、実際の法的紛争に関する法解釈論的研究を平行して行う、わが国で初めての総合的研究書。 欧米においては判例や学説を引用し、参照文献の該当ペー...