中国の伝統法文化
- 定価 4,180円(税率10%時の消費税相当額を含む)
伝統中国社会は「法」をどのようなものと観念してきたか,また,そこでのあるべき法とはどのようなものであったか。本書は,古代における「法」という漢字の成立伝承から説きおこし,数千年に及ぶ中国法文化の歴史を概観しつつこの課題に迫る。中国法の特質は判例と成文法が有機的に結合した「混合法」様式にあったという著者のユニークな結論は,中国における近年の法思想史研究の貴重な成果として注目に値しよう。 (さらに…)

続 ジャン・パウル ノート
- 定価 3,740円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は十年余ジャン・パウルを翻訳してきた著者の解題を中心にした論考である。ジャン・パウルの作品を隅々まで理解した上で,カレンダーを利用したり,精神分析を応用したりして論ずる謎解きの味わいのある論考十二篇。 (さらに…)

人間文化基礎論
- 〔品 切〕(参考:本体価格 2,800円)
この書物は「文化の哲学」への序論として,出来る限り根元的・批判的に「文化とは何か」と問う試みである。かつてT.S.エリオットは「文化」という言葉が「一種の情緒的刺激剤あるいは麻酔剤」または文化の多様な要素のなかの一つを指す「一般名詞」としてのみ用いられていることを歎いたが,事情は今日でも変わっていない。本書がめざすのは,キリスト教的ヒューマニズムの光にてらして,様々の近代的な幻想や偏見に蔽われている人間文化の本質をつきとめることである。 (さらに…)

グローバリゼーションと地域経済・公共政策 2
- 定価 3,080円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,金融,労働市場,社会福祉といった国内経済問題のいくつかの主要テーマに対し,構造的視点・地域的視点からのモデル分析・検証を行うとともに,東アジア経済のグローバリゼーション下での変容およびそのインターラクションについて,マクロ的視点から理論・実証分析を展開し,今後の地域経済・公共政策のあり方に対して,一定の展望を得ようとするものである。 (さらに…)

グローバリゼーションと地域経済・公共政策 1
- 定価 3,080円(税率10%時の消費税相当額を含む)
現代社会においては,情報技術の進展,金融・貿易の自由化などが市場の世界規模への拡大,つまり経済のグローバリゼーションをもたらしている。本書は,こうした状況のもとで地域経済はどうあるべきか,そのためにはどのような公共政策が必要となり,また有効となるかを,主としてゲーム理論や契約の経済学など最先端の経済理論を駆使することにより,多様な視点から分析した研究成果を集めた論文集である。 (さらに…)

刑事判例の研究 (その二)
- 定価 4,950円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,わが国の重要な刑事判例に関して,著者がこれまでに行ってきた判例研究を集成するものである。著者の判例研究は,緻密な事実把握に裏打ちされた法解釈論であり,その説得力には定評がある。それぞれが公刊された年月日にはかなりの開きがあり,古い年代のものも含まれているが,取り上げられた判例はいずれも今日なおその意義を失っていない。研究者や実務家によって常に身近において参照されるべきものであるばかりでなく,大学における刑法講義の教科書あるいは参考書としても利用されることが期待される。 (さらに&hell...

刑事判例の研究 (その一)
- 定価 4,950円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,わが国の重要な刑事判例に関して,著者がこれまでに行ってきた判例研究を集成するものである。著者の判例研究は,緻密な事実把握に裏打ちされた法解釈論であり,その説得力には定評がある。それぞれが公刊された年月日にはかなりの開きがあり,古い年代のものも含まれているが,取り上げられた判例はいずれも今日なおその意義を失っていない。研究者や実務家によって常に身近において参照されるべきものであるばかりでなく,大学における刑法講義の教科書あるいは参考書としても利用されることが期待される。 (さらに&hell...

アンドレ・ジッド
- 定価 3,300円(税率10%時の消費税相当額を含む)
人間中心主義の具体的な顕れとして,アンドレ・ジッドの<営為=作品>には,その欠陥に至るまで今も疑いえない生命が息づいている。ジッド,それは生成・道程であり,活動し際限なく誕生する意識,すなわち存在する意識なのだ。ジッド研究の第一人者による最上の手引書。日本公演「ジッド研究の現状」を訳出付載,もって論究の十全を期す。 (さらに…)

高齢社会
- 定価 3,520円(税率10%時の消費税相当額を含む)
高齢社会の抱える課題は,極めて多面的な対応が求められる。医療や福祉,高齢者のQOLを支える社会構築,権利擁護の法的整備,テクノロジーによる多様な支援の充実。本書の発刊母体である熊本大学高齢社会総合研究プロジェクトは,全学横断のメンバー構成に在野の専門家も交え,高齢社会における尊厳の実現と地域の再生という課題を共有して,それぞれの専門分野からする学際的な研究と実践を展開してきた。 本書は,日本の大学では初めて発足した,学際的老年学(Gerontology)プロジェクトの成果を世に問う成書である。...

よき死の作法
- 定価 3,520円(税率10%時の消費税相当額を含む)
人間の死は,死ぬ本人,家族や社会,また歴史や文化に関わる幾重にも積み重なる意味を担っており,「よき死」への願望と作法は歴史を通じて常に求められてきた。先の3冊の論集と同様に本書も共同研究の成果であり,多様な「死」の諸相をそれぞれの専門とする観点から論ずることで「死」の本質に迫ったものである。 (さらに…)
