古英語のケニング
- 定価 13,200円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,古英詩のケニング(隠喩的婉曲表現)を本格的に徹底して論じた古典的名著の待望の完訳である。膨大な量の用例を通して,アングロサクソンが自然や事物や人に対して懐いたイメージの広がりや特徴を垣間見ることができる。
トマス・アクィナス倫理学の研究
- 定価 5,500円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書はこれまでアリストテレスとの結びつきで解釈され,評価されることが多かったトマス倫理学のオリジナルな基本的性格をつきとめ,その根底にある洞察を探ろうとする試みである。
発育脳の生体情報制御システムとその臨床
- 〔品 切〕(参考:本体価格 8,000円)
ヒトは胎児期から外的環境刺激に対し応答をおこしつつ,情報処理を繰り返し最も情報量が少なくてすむ成人パターンを獲得する。本書は著者とその一門が長年に亘り,未熟児より年長児に至る生体情報の発達特性の情報論的研究結果を要約したものである。
中世後期ライン地方のツンフト「地域類型」の可能性
- 定価 7,150円(税率10%時の消費税相当額を含む)
H.レンツェの提唱した「ツンフト地域類型」を叩き台に一つの動的モデルの提示を狙いとし,「地域類型」の形成過程と,その経済史研究にもちうる可能性とを明らかにする。
クリタマバチの天敵
- 定価 8,250円(税率10%時の消費税相当額を含む)
化学農薬への過度の依存による自然環境の劣化や農地生態系の崩壊への反省から,天敵利用が世界的に注目されている。本書は,最近の天敵利用の顕著な成功例についてその背景と研究の経緯を総括し,今後の生物的防除の理論と実践のあり方に重要な指針を与える。
公共経済の諸要素
- 定価 6,050円(税率10%時の消費税相当額を含む)
ベッカリーアは日本では『犯罪と刑罰』の著者として良く知られているが,本国のイタリアではむしろ経済学者とされている。本書はイタリア啓蒙主義による重農主義政治経済学であり,君主機関説の立場から啓蒙君主のとるべき経済政策が,農業,手工業,商業,財政にわたって展開される。
西南諸藩と廃藩置県
- 〔品 切〕(参考:本体価格 9,000円)
本書は,西南諸藩について,幕藩制解体期から明治初期にかけての変化を統一的に分析し,廃藩置県が遂行できた客観的基盤を解明し,明治維新史研究の新たな展開を目指した論集である。
幕末期佐賀藩の藩政史研究
- 〔品 切〕(参考:本体価格 9,500円)
明治維新に名を残した西南雄藩佐賀藩の天保から慶応にかけての藩政の動きを,農村支配,長崎警備,藩財政構造,国産奨励,藩軍事力,長崎貿易などの点から克明に論究することによって,藩体制の再編,強化を通して富国強兵を成し遂げ強大な軍事力をもつに至った過程を総合的に分析する。
ドイツ語における音韻過程
- 定価 6,600円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,生成音韻論に属する語彙音韻論,不完全指定および素性ジオメトリー(素性階層)を中心として現代ドイツ語の音韻過程を理論的に考察したものであり,音韻論一般に興味を持つ人々にとっての入門書的役割をも果たすことができる。
日本における糞線虫と糞線虫症
- 定価 4,840円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,わが国で唯一残された寄生虫病と言われる糞線虫症について,この寄生虫の分類,形態,生活史,およびその臨床,重症化と病理,診断,治療,感染防御免疫,疫学などの全般にわたり最近の研究成果をもとに詳述したものであり,流行地の南西諸島はもちろんのこと,本土で臨床に携わるものにとっても一度は目を通しておくべき内容である。