子どものワークショップと体験理解
- 定価 3,080円(税率10%時の消費税相当額を含む)
全国各地で取り組まれている子どもたちとのワークショップ。実践者はどのようにワークショップの体験を理解することができるのか。幼児・児童が参加する絵画や映像の表現ワークショップを事例に、関与観察とエピソード記述の方法で、実感に根ざした感性的な視点から体験を捉え、その意味や価値を考察していくワークショップの研究方法を詳しく紹介。ワークショップにかかわり、ワークショップについて「書く」人たちのための一冊。 (さらに…)
Challenging Researches in Economic Sciences
- 定価 5,500円(税率10%時の消費税相当額を含む)
広島修道大学経済科学部教員が中心となって取り組んできた,経済科学という新しい学問的立場から社会システムの諸問題の解決に取り組んだ研究成果。経済学,応用情報学,システム科学,数学など多岐に亘る研究分野から,新規の研究方法,理論や政策の提案を行う。 (さらに…)
宮廷食材・ネットワーク・王権
- 定価 5,500円(税率10%時の消費税相当額を含む)
アッバース朝とオスマン朝という2つの世界帝国の狭間にあって、13世紀のイスラーム世界では多様な王朝が勃興していた。その1つであるラスール朝は、紅海とインド洋を結ぶアラビア半島南西部のイエメンを、200年を超えて統治したことで知られる。本書では、近年になってイエメンで発見された13世紀のラスール朝行政文書集『知識の光』記載の宮廷食材に着目し、その種類や広範囲にわたる供給元、食材の手配や調理、宴席に携わった人々と機関などの宮廷食材をめぐる様々な側面を、『大旅行記』をはじめとした同時代のイスラーム世界...
コラボラキャンパスネットワーク
- 定価 1,980円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は北九州市立大学といくつかのNPO団体が協働して取り組んでいる、多世代交流や地域づくりに関する活動を紹介するものである。コラボラキャンパスネットワークでは、北九州市立大学のキャンパスを拠点として、子どもたちを中心にその保護者や地域の方々、学生たちが交流しながら継続的に活動を行っている。このことは多くの人たちが多様な価値観を認め合い、居心地の良い空間を作り出そうと努力してきた賜物であり、大学とそれぞれのNPO団体が対等の立場で話し合いながら協働事業をコーディネートしてきたからこそである。コラボ...
森林親和運動としての木育
- 定価 5,720円(税率10%時の消費税相当額を含む)
産業構造の変化や木の代替物の出現などにより、木の持つ価値や森林の果たす役割の大切さへの関心が失われ、森林と日本人との関係がかつてないほど遠のいてしまった時代を経て、現在は木や森林が我々の生活にもたらす豊かさが再認識されつつある。本書はそんな時代背景のなか、先進地熊本で実践されている「木育」を紹介するものである。著者らは2007年に任意団体「熊本ものづくり塾」を設立し、さまざまな木育イベントを年間2万人に提供しているほか、木育を担う人材の養成講座を開催し、これまで1,600名余の木育推進員を輩出し...
A Grammar of Irabu
- 定価 11,000円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,南琉球宮古伊良部島方言(沖縄県宮古島市)を体系的・包括的に記述した文法書である。消滅の危機にあるこの言語の構造と体系は,すべての言語学者を惹きつける魅力にあふれている。子音が母音のように,母音が子音のようにふるまう複雑な音節構造。フット構造をベースとしたトーンの交替が生み出す韻律システム。「語とは何か」を考えるきっかけを与えてくれる音韻論と形態論のミスマッチ。人称と数では十分に記述できない代名詞体系。複数の品詞を縦横無尽にまたぐ複雑怪奇な「形容詞」。節のアスペクトをも標示する格標識。情報...
老いる経験の民族誌
- 定価 4,180円(税率10%時の消費税相当額を含む)
人は誰でも老いてゆく 。 本書は高齢化の進む沖縄離島の事例をもとに、歴史的・地域的文脈のなかで「老いる」という誰しもの経験を、文化人類学的な視点から考察することによって、高齢社会における新たな議論の糸口を提示しようとするものである。 本土とほとんど変わらない高齢者への認識がある一方で、沖縄独特の長寿文化や長幼の序、高齢女性の宗教的な高いステイタスは以前のそれとは変化しながら存在し、文化的な基盤は人びとの日常と深く関係している。近代医療だけでなく民間療法とも付き合いながら自らの身体的な衰えと向...
移民とドイツ社会をつなぐ教育支援
- 定価 4,620円(税率10%時の消費税相当額を含む)
異なる文化的背景を持つ他者にどのように向き合い、そして共に生きていくのか。本書は、多文化社会ドイツにおける移民家庭への教育支援を事例に、教育支援がいかに移民とドイツ社会をつなごうとしているのか、またつなぐ契機となっているのかに注目し、異文化間教育の視点から考察したものである。移民がもたらした多文化社会という現実に、異文化間教育学の理論、移民の統合に関わる政策、そして教育支援の実践はいかに向き合ってきたのか。ノルトライン・ヴェストファーレン州における地域移民支援機関(RAA)に注目し、文献研究とフ...
舞台芸術マネジメント論
- 定価 3,520円(税率10%時の消費税相当額を含む)
音楽や舞踊、演劇に代表される舞台芸術は、アーティスト(演奏家)と聴衆が「その時間」「その場」を共有するという点で、他の芸術とは異なる運営上の特色や難しさを有している。本書は、舞台芸術の中でも特に音楽に焦点をあて、「芸術」(art)概念が変化した現代において、その魅力を、より多くの(かつ多様な)聴衆といかに共有できるかという観点から、人的体制のあり方や、運営を担うマネジメント人材の育成のしくみ作りについて、具体例をもとに論じる。コンサート(音楽祭、プロジェクトなど)の効果的な運営のあり方や、望まし...
麻生太吉日記 第五巻
- 定価 11,000円(税率10%時の消費税相当額を含む)
1932(昭和7)年から1933(昭和8)年までの日記。満州事変を契機に日本が国際社会から孤立を深めるこの時期,太吉も電力連盟や九州石炭鉱業懇話会の設立など,経済の統制化に関わらざるを得なくなる。セメント事業への本格参入の足掛かりとなる産業セメント鉄道の設立後に病臥し,12月8日永眠。享年77歳。この第五巻には,太吉生涯の年譜・参考文献・詳細な総索引も収録した。 (さらに…)