体育科教員のためのExcelによるOR事例集
- 定価 2,640円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,「生徒の中からリーダーを決める」「生徒をグループに分ける」「納入業者を決める」「スポーツの場面で作戦を決める」など学校教育の現場で経験するさまざまな意思決定の問題をオペレーションズ・リサーチ(OR)の考えを使って解決する事例を集めたものである。従来,複雑な計算が必要であった問題を Excel の「ソルバー」を用いることにより,数学を専門に勉強してきていない教員にも利用を可能にしている。 (さらに…)

佐賀藩と明治維新
- 定価 6,600円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,天保から明治維新直前の慶応までの佐賀藩の藩政史を明らかにした『幕末期佐賀藩の藩政史研究』(九州大学出版会,平成九年刊)の続編である。 文久二年から翌年にかけて前佐賀藩主鍋島閑叟は,長州藩・薩摩藩やその他の藩と同じように「公武周旋」を行ったが,十分な成果を挙げることができなかった。大名や志士たちの大きな期待を受けながらも,鍋島閑叟を中心とする佐賀藩は以後ほとんど政治的な動きを起こすことはなかった。しかし徳川幕府が倒れて後は新政府のもとで,藩体制の集権化を実現した力を背景に,蓄えた近代的な...

貿易都市長崎の研究
- 定価 6,820円(税率10%時の消費税相当額を含む)
貿易都市長崎の仕組みは複雑であり,その実態は未解明な点が多い。本書は,新史料を含めた長崎の特徴ある史料を利用して貿易都市長崎の構造やその実態を明らかにしている。 序章および第一章は,まず貿易都市長崎の基本構造の概要を示し,長崎の町とその住民である丸山遊女や貿易商人,祭礼である長崎くんちといった各方面の構造・様相について論じたもので,長崎の国際貿易都市としての特徴が鮮やかに描き出されている。また,長崎近世史研究の入門編としても活用できよう。第二章は,蘭学の発達史をオランダ通詞の視点から捉え直そう...

アジアと向きあう
- 定価 1,100円(税率10%時の消費税相当額を含む)
海洋学、農学、地熱発電、医学、農業経済学というまったく異なった分野でアジアとの共同研究に活躍する九州大学の教員が、その豊富な体験をもとに、アジア研究・共同研究の面白さ・奥深さを伝える。国際共同研究を志す若手研究者に必読の書。 (さらに…)

香港の都市再開発と保全
- 定価 1,100円(税率10%時の消費税相当額を含む)
中国への返還から12年目を迎える香港。ノンストップに続いてきた都市再開発への反発が,21世紀に入り,市民の間に急激に高まった。都市やコミュニティの保全を求める市民運動は,社会運動としての高まりを見せている。その背景にあるのは,数奇な運命を辿ってきた香港の都市と人々の歴史である。かつて「借りた場所」でしかなかった植民地としての香港を,「故郷(ホーム)」として再構築するための闘いを描く。 (さらに…)

Mathematical Principles of Multi-Sector Economic Growth Analysis
- 定価 6,380円(税率10%時の消費税相当額を含む)
近年,マクロ経済学の中心は経済動学,特に経済成長論に移行しており,そのような状況の下で経済成長理論に関して数理的ロジックの厳密な展開が必要とされている。本書は多部門から構成される動学的均衡モデルに内在するロジックの厳密な展開を企図し,数理的基礎に関する考察のもとで動学的経済問題について首尾一貫した形で整合的な議論を展開するものである。 (さらに…)

日本の酒蔵
- 定価 6,600円(税率10%時の消費税相当額を含む)
酒造り(日本酒)の生い立ちと酒造技術の変遷を述べるとともに,酒造り先進地の灘・伏見はもちろん九州から北海道まで全国の酒蔵の構造と建物配置および地域ごとの特徴を300点を超える豊富な図版(実測図,家相図,写真等)で解説する。日本の風土に根ざした酒造りの伝統を今日に伝える貴重な書。 (さらに…)

中国初期青銅器文化の研究
- 定価 6,820円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,九州大学考古学研究室と中国社会科学院考古研究所が行った共同研究の成果による。二里頭文化以前の中原や黄河下流域の初期青銅器のほとんどが,詳細な図面と写真で示されている。また,青銅器の始まりから商代に至る青銅器の変遷を鋳造技術の変化によって考察し,さらに青銅器生産遺構や精製土器の分析などを通じ,夏王朝から商王朝への移行期を総合的に復元した画期的な研究書である。 (さらに…)

生命・環境・ケア
- 定価 4,180円(税率10%時の消費税相当額を含む)
ケア概念の新しい解釈を機軸にして,生命と環境をめぐる倫理的諸問題を統一的に捉え,その構造と連関を読み解くとともに,安楽死やエンハンスメント問題等 に対処する,従来とは異なる視点も提示している。また,日本文化の基底にケア的なものを見出すことによって,本書は日本的な生命倫理の可能性を問うもので もある。 (さらに…)

自己決定論のゆくえ
- 〔品 切〕(参考:本体価格 3,800円)
自己決定概念は,患者の自律やインフォームド・コンセント,プライバシー概念等の基礎にあり,生命倫理において核となる重要な概念である。しかし,その歴 史的由来について,またその概念の意味するところについて,これまで本巻のように主題的に扱われることはほとんどなかった。ここでの諸論考は,「自己決定 権」や「自律」概念の理解にも大いに役立つはずである。 (さらに…)
