人文科学 文学
坪内逍遥研究
- 定価 9,350円(税率10%時の消費税相当額を含む)
先駆者の使命に燃える逍遥は,文学に関する基本的で本質的な課題をほとんど検討している。本書は逍遥の初期約10年間の文学的営為の試論と考証であり,逍遥及び明治草創期文学の研究史に新たな地平を拓く。
英米文学概観
- 定価 1,980円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,ピューリタニズムを中心に,英文学と米文学の流れを詳細・平明に解説したもので,英米文学の絶好の水先案内書である。各時代の代表的作家の精神に深く触れ,時代思潮を鮮明に,立体的に展開する。
近代の短編小説・大正篇
- 定価 2,420円(税率10%時の消費税相当額を含む)
文学史上,大正文学の規定には諸説があるが,本書では大正期以降に主に活躍した作家10名を選び,それらの作家の代表的な短編ないしは問題作を1篇選び出し,その成立年代順に並べて全体を構成。作品は全文掲載の形で取りあげ,作家略歴,関係資料,解説等を付す。
近代の短編小説・明治篇
- 〔品 切〕
明治文学といわれるものの中から,代表的な作家10名をまず選び,それらの作家の代表的な短編ないしは問題作を1篇選び出し,それらを成立年代順に並べて全体を構成。作品は全文掲載の形で取りあげ,作家略歴,関係資料,解説等を付す。
幽斎本 新古今集聞書
- 定価 7,150円(税率10%時の消費税相当額を含む)
東常縁の原撰本「新古今集聞書」は新古今集の最初の本格的な注釈書である。本書は,幽斎自筆と認定される唯一の証本ともいうべき黒田家旧蔵の新出本を底本として校異を掲出し,現時点で望みうる最良・最高の本文を提供した注目の労作である。
ジャン・パウル ノート
- 定価 3,080円(税率10%時の消費税相当額を含む)
ジャン・パウルは全作品を自我の謎の解明のために捧げている。本書は,独得な自我感情を抱くジャン・パウルが,いかにして他者(言葉,体,女性)を発見し,歴史に参加してゆくかを,彼の諧謔的文体に即して解読したものである。
近世九州俳壇史の研究
- 〔品 切〕
本書は,史的展望の下に中央俳壇の動向を的確にとらえ,それとの有機的な関連を考慮しながら,近世二百数十年にわたる九州地方俳壇史の変遷推移について体系的考察を行っている。巻末には,著者多年の博捜の結果になる,800点にのぼる「九州古俳書目録」を付す。(昭和59年度芭蕉翁顕賞会文部大臣賞受賞)
絵の裏
- 定価 1,595円(税率10%時の消費税相当額を含む)
タイ近代文学の創成期から一貫して指導的役割を果たし続けた著者の初期の代表作で,タイ近代小説の原点を示している。日本を舞台に,新興エリートの青年(留学生)と王族の女性の悲恋を描くこの小説は,タイ市民社会の質を理解するための手がかりを与えてくれる。
ヘミングウェイ・ノート
- 〔品 切〕
ヘミングウェイ文学に欠落しているのではと言われてきた思想とその一貫性を,彼の主要長篇及びキリマンジャロとマコウマーの珠玉の二短篇によって探り,あわせて彼のとげた「激烈な死」の意味について論究する。