自然科学
半島地域農漁業の社会経済構造
- 定価 4,950円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,これまで未着手であった半島地域の農漁業の社会構造の解明と体系化に,わが国で初めて取り組んだものである。統計分析のみならず,佐賀県東松浦半島でのフィールドワークによって得られた豊富なデータを示し,半島における農業の発展とその要因,半農半漁の根強い存続と重層的構造を明らかにし,農漁業の持続的展開条件を提示する。 (さらに…)
数学解析の望ましい姿を探って
- 定価 2,750円(税率10%時の消費税相当額を含む)
2002年12月12日?14日に「数学解析の望ましい姿を探って」と題して,九州大学国際ホールで開催された研究集会の報告集。専門的な講演の他に,異なる研究領域の聴衆を意識した啓発的な講演など,全13講演を収録。 (さらに…)
New Measurements and Observations of the Treasury of Massaliotes, the Doric Treasury and the Tholos in the Sanctuary of Athena Pronaia at Delphi
- 定価 20,900円(税率10%時の消費税相当額を含む)
「デルフィの神託」でよく知られたデルフィのアテナ・プロナイア神域は,19世紀末にフランスの調査隊の発掘で5棟の建物が出土しており,ユネスコの世界遺産に登録された重要遺跡である。本書は,その神域の大理石造りの2棟の宝庫及びトロス(円形の神殿様の建物)を対象に行われた調査の報告書である。各建物の建築的現況について,詳細な測量と図面の作成,写真撮影を行い,設計や施工の技術に関する新たな視点から分析・考察を加えている。 (さらに…)
広重の浮世絵風景画と景観デザイン
- 〔品 切〕(参考:本体価格 2,300円)
広重の浮世絵風景画は,日本のみならず海外でも多くの愛好家をもっており,万国の人を惹きつけてやまない魅力を持っている。 「絵になる景観」を追求する著者達は,景観の基本的構成要素を,水,緑,道,まちなみの4つとし,本書では,この基本的構成要素にしたがって浮世絵を逐一調べ上げている。ついで,広重が描いた絵画と実際の景観との関連を論じ,俯瞰化や削除,移動配置などの広重のデザイン手法について述べ,「デフォルメ」などの構図上の工夫をしていることを指摘している。さらに,透視図法と広重の風景画との関連を詳細に調...
不安と葛藤
- 定価 4,950円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,著者がこれまでに研究した「神経症の心理機制」の大集成である。神経症(不安障害と身体表現性障害)の中核症状とされる「不安」とは何かを多くの文献をもとに明らかにし,脳生理と認知心理学の研究を結びつけ,不安と葛藤を説明する「こころ」のモデル(精神機構モデル)を提唱した。このモデルから初診時に,既に神経症の病的心理が手にとるように見え,また神経症の亜型は,挫折した現実欲求の分布が異なることも明らかにされた。分析学派の心因とは異なる現実的な心の葛藤(心因)であり,この葛藤は現実欲求の充足で消え,ま...
THE BLACK FLIES(DIPTERA: SIMULIIDAE)OF SULAWESI, MALUKU AND IRIAN JAYA
- 定価 19,800円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,インドネシアのスラウェシ島,マルク諸島,イリアンジャヤ地域のブユを初めて系統分類学的にまとめたものである。各分布種の雌雄成虫,蛹,終齢幼虫の形態的特徴を線画とともに記載し,亜属および種の検索表も付す。 (さらに…)
レーベンフックの手紙
- 定価 4,180円(税率10%時の消費税相当額を含む)
17世紀に細菌を発見したレーベンフックが,ロンドン王立協会へ送った多数のオランダ語の手紙を,20世紀になってイギリスの原虫学者C.Dobellが英語に翻訳し,1932年に出版した。この本はその邦訳である。著者Dobellは,レーベンフックが使用した顕微鏡,観察法,住居など,彼の生涯についても詳細な研究をしており,それらの事もこの本に書かれているので,細菌研究者のみならず,歴史に関心のある一般の方々にも興味ある書物であろう。 (さらに…)
統計科学の最前線
- 定価 3,740円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,統計科学の教育・研究に役立つことを目的として観察データ解析のためのマンテル・ハンセル法や臨床試験データ解析のための生存時間解析法,同等性の検定法などのバイオ統計学の最先端の話題,およびこれに関連した順序制約下での情報量基準など数理統計学の最先端の話題が分かりやすく解説されている。研究者,大学院生,統計科学を志す学生,医薬開発に統計実務家,また,金融工学,情報工学など周辺分野の研究者に最新のデータ解析理論,および方法論を提供する格好のテキストである。 (さらに…)
薬草の散歩道
- 定価 2,420円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書では薬草の「いろは」から実際に薬草を服用する場合の使い方,適用する病名が文献から引用され,詳しく解説されている。また,薬草について植物学的な記述も詳しく行われており,教材としての使用にも耐え得ると感じられる。18,9世紀の絵を網羅したボタニカルアートの章は読者がホッと一息つけるタッチで綴られている。また,薬酒,浴湯料や重要な薬草を詳細に記したコラム欄も興味が持てる。 (さらに…)
鉱物資源論
- 定価 4,950円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,人類が鉱物資源を持続的に確保していくために解決しなければならない「枯渇」,「環境」,「利害対立」の3つの資源問題について,それぞれ社会的,歴史的背景や原因などを究明し,問題解決のために世界が取り組むべき目標を具体的に提示している。「枯渇」と「環境」は技術開発と技術移転によって,「利害対立」は相互依存の認識をベースとした発展途上国開発や貿易制度の改善などによって解決でき,それらを主導的に担っていくのは先進国であると述べている。また本書は日本の鉱物資源政策にも触れ,その大部分を輸入に依存する...