アジアの農業近代化を考える
- 定価 1,100円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書はアジア農業が市場競争原理のグローバル化によって自然依存型農業から資本依存型農業へと変質する農業近代化の過程を判りやすく紹介する。 「緑の革命」という技術変革を契機に展開する農業生産システムの近代化や農家生活の福祉向上を求めて展開する農産物流通システムの近代化,そしてその近代化がアジアの稲作農村共同体に及ぼす影響などを紹介する。 本書は最近のアジアの農業動向を知る上で最良の書である。 (さらに…)

新千年紀のパラダイム[上巻]
- 定価 4,180円(税率10%時の消費税相当額を含む)
アドミニストレーション(administration)は,所与の目的を実現するための集団的協働行動である。新千年紀は旧千年紀に劣らず,否それ以上に集団的協働行動としてのアドミニストレーションが重要性を増すであろう。アドミニストレーションが,新千年紀の死活の鍵を握っているといっても過言ではない。新千年紀における新パラダイムはアドミニストレーションである。 『新千年紀のパラダイム――アドミニストレーション――』と題する本書は,アドミニストレーションという新しいパラダイムで新しい千年紀の...

マクロ経済分析
- 定価 3,300円(税率10%時の消費税相当額を含む)
マクロ経済学や金融論に関心を持つ学生・院生を対象に,現代マクロ経済学の最新の話題を論じた。国際間労働移動や外国人労働者問題,貨幣と流動性の関係,経済成長と技術革新などマクロ経済諸問題を詳細に分析した。初学者にとっての読みやすさにも配慮している。 (さらに…)

ヨーロッパ中世世界の動態像
- 定価 10,340円(税率10%時の消費税相当額を含む)
西欧中世史研究の第一人者,九州大学名誉教授森本芳樹氏の古希記念として本書は編まれた。とはいえ単なるアンソロジーではない。氏が過去四半世紀をかけて続けてきた研究会のメンバーの手による本格的な研究書である。本書は「史料論」を核に据えつつ,新たな歴史像の再構築を目指すという共通認識のもと,史料自身のありようを同時代状況において見直すという第一部「史料論の世界」,史料の多元性・複合性に注意を払いつつ実証作業の奥行きの深さを問う第二部「史料と理論の対話」の二本柱で構成される。いずれも,中世初期から後期(一...

生命の倫理
- 定価 3,080円(税率10%時の消費税相当額を含む)
ヒトゲノム解読計画が完了し,本格的なゲノム科学の時代を迎えている今日、これまでの生命倫理学規範である権利概念の限界も含めて,生命倫理学の構造的見直しが求められていると思われる。本著はこの間,応用的レベルを中心に展開されてきた生命倫理学の展開をふまえて、原理的規範的検討を試みようとするものである。また、独、米、日本国の優生学の歴史的分析も加え、時代の政治的経済的動機によって翻弄されてきた生命倫理規範を見つめるものである。 (さらに…)

家族の起源〔増補版〕
- 定価 4,180円(税率10%時の消費税相当額を含む)
エンゲルスの古典を現代民族学から検証し,その再構築を期す。共同体を視野に入れた著者独自の比較家族史学の成果。増補版では,アメリカの人類学者マーヴィン・ハリスの理論を参照し,「女子労働の発展と家父長制の止揚」の命題を掲げ,混乱せる現代家族の状況を分析する。 (さらに…)

地球環境と内生的経済成長
- 定価 4,180円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書では,新しい成長理論と呼ばれてきたマクロ動学モデルに対して環境問題を組み入れ議論を行う。特に,生産性の上昇を引き起こすイノベーション,人的資本の役割や環境汚染を防ぐための環境政策などに焦点をあて,持続可能な発展を実現するための条件や望ましい政策のあり方などを詳細に検討する。 (さらに…)

数学解析の望ましい姿を探って
- 定価 2,750円(税率10%時の消費税相当額を含む)
2002年12月12日?14日に「数学解析の望ましい姿を探って」と題して,九州大学国際ホールで開催された研究集会の報告集。専門的な講演の他に,異なる研究領域の聴衆を意識した啓発的な講演など,全13講演を収録。 (さらに…)

New Measurements and Observations of the Treasury of Massaliotes, the Doric Treasury and the Tholos in the Sanctuary of Athena Pronaia at Delphi
- 定価 20,900円(税率10%時の消費税相当額を含む)
「デルフィの神託」でよく知られたデルフィのアテナ・プロナイア神域は,19世紀末にフランスの調査隊の発掘で5棟の建物が出土しており,ユネスコの世界遺産に登録された重要遺跡である。本書は,その神域の大理石造りの2棟の宝庫及びトロス(円形の神殿様の建物)を対象に行われた調査の報告書である。各建物の建築的現況について,詳細な測量と図面の作成,写真撮影を行い,設計や施工の技術に関する新たな視点から分析・考察を加えている。 (さらに…)

九州弥生文化の特質
- 定価 15,400円(税率10%時の消費税相当額を含む)
なぜ弥生時代は開始されたか,なぜ古墳文化は九州から興らなかったか......。九州全域・沖縄を主な対象として,東アジア的脈絡から弥生時代中期社会を解き明かす。認知考古学などの理論や新しい方法論を縦横に駆使して,土器・集落・墳墓を分析。斬新なモデルと解釈を提示する。独自の視点から弥生社会の実像に迫る意欲作。 (さらに…)
