社会科学
近代福岡博多の企業者活動
- 定価 4,180円(税率10%時の消費税相当額を含む)
福岡博多で設立された主要な近代的産業(紡績・電灯・鉄道・水産業)と,代表的な福博商工業者の企業者活動について実証的分析を行う。商人の町博多を引き継ごうとした福博の商工業者たちが近代にどのように立ち向かったのか,そして,彼らの活動は近代社会の中で成功したのか,あるいは挫折したのか。単純に近世博多商人以来の伝統を強調するという視点を批判しながら,近代福岡博多の商工業者たちの実態を明らかにする。 (さらに…)
聖なる共同体の人々
- 定価 3,520円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は「聖なる共同体」,一般にセクトと呼ばれているアーミシュ,ハッタライト,メノニータスに関する宗教社会学的研究である。これらの宗教共同体は,共に宗教改革期の再洗礼派に起源を持ち,数世紀にわたる苛酷な迫害と弾圧を避けて,信仰の自由が保障された北アメリカに安住の地を求めたのである。今日,アーミシュとハッタライトはアメリカ合衆国およびカナダに,メノニータスはメキシコに閉鎖的共同体を構築し,ドイツ的色彩の濃厚な独自の文化を展開している。本書はこうした宗教的共同体の歴史や宗教信仰と実践をはじめ,社会構造...
System Sciences for Economics and Informatics
- 定価 5,500円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,非協力ゲームによる3人集団の定式化,多期間確率的在庫問題の一近似法,ネットワーク型囚人ジレンマの被験者実験とシミュレーション,輸送用梱包財のリユースシステムにおける多期間配送計画の一解法,確率的制約法をパーティクルスフォーム最適化に適用した制約付き最適化問題,需要が変化する多期間動的在庫モデルといった,経済・情報分野を主軸としたシステム科学の多岐にわたる最新の研究成果である。 (さらに…)
中国のエネルギー構造と課題
- 定価 1,100円(税率10%時の消費税相当額を含む)
中国は世界最大の石炭の埋蔵量と産出量を誇っており,現在でも消費エネルギーの大半を石炭に依存している。本書は新中国成立以降の石炭産業の歴史を概説し,近年の改革開放政策下での石炭産業の実態を解明するものである。特に現在の成長経済における政府の石炭政策と石炭産業構造の関係を分析するとともに,国有重点炭鉱と中小の郷鎮炭鉱の比較を通して中国石炭産業の問題点に迫る。また最近の中国のエネルギー事情全般についても一章を設けており,これからの中国の資源エネルギー問題を知るうえで好個の書である。 (さらに&hell...
国際保健政策からみた中国
- 定価 1,320円(税率10%時の消費税相当額を含む)
目覚ましい経済発展や2008年に控えたオリンピック開催で世界の注目を受ける一方,SARSや鳥インフルエンザの流行でも関心を集める中国。国際機関職員として政策の実施に取組んだ著者が,人口,感染症や生活習慣病対策,医療制度など,国際保健分野からみた中国を描く。従来の経済,国際関係,文化,歴史といった視点からだけではない,新たな中国の一面を提示する。 (さらに…)
ロシア革命と保育の公共性
- 定価 7,480円(税率10%時の消費税相当額を含む)
1917年の革命から1920年代末までのロシア(主にモスクワ,ペテルブルク,ヴャトカ)を対象に,「どの子にも無料の公的保育を保障する」と今日的に読み替えられる保育制度構想の変遷を,当時の大会論議や公式統計などに基づいて分析したものである。本書では,「乳幼児の暮らしや養育の実態を踏まえる」「保育を左右する家族・女性・労働・人口などの問題に配慮する」「日本やフランスの保育の歩みと比較する」という3点に留意している。 (さらに…)
International Commercial Arbitration
- 定価 4,620円(税率10%時の消費税相当額を含む)
当事者自治は商事仲裁の基本原則・核である。本書は、当事者自治に焦点をあてながら、アメリカの判例を検索・分析して商事仲裁の本質に迫り、各分野の紛争事例を通して、仲裁と裁判の管轄の境界をどこで画定できるかを模索する。判例の形成・法律の改正により、仲裁の当事者自治の範囲が拡大してきていることを示している。 (さらに…)
環境投資と規制の経済分析
- 定価 4,180円(税率10%時の消費税相当額を含む)
地球環境問題の解決のために必要不可欠である環境保全技術や汚染削減行動に焦点を当てつつ,さまざまな環境規制の下で企業の環境投資に対するインセンティブがどのように促進されるかという問題や環境政策の在り方を経済学の理論的枠組みを基に分析する。 (さらに…)
連邦国家インドの財政改革の研究
- 定価 5,720円(税率10%時の消費税相当額を含む)
成長経済として注目を集めるインド経済は,財政改革が持続的成長の必須の課題である。本書は,連邦国家インドでの1990年代半ばから10年間の財政改革,財政赤字削減策を中軸とする中央―州政府間財源配分と消費課税改革の政策策定および展開過程を分権的財政システムの視点から実証的に分析し,持続的経済成長と貧困削減の政策課題を明らかにする。 (さらに…)
複雑系とシステムリスク分析
- 定価 4,620円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書では,複雑系による解析手法を基礎として,システムリスク分析を行う方法論を展開している。内容は,エージェント理論,リスク構造・状態推定およびデータマイニングの3部に分かれ,分野としては,人工株式市場などの市場分析から,ネットワーク構造解析,株価時系列分析やクレジット審査システム構成などをカバーしている。 (さらに…)