社会科学
J. A. ホブスンの新自由主義
- 定価 3,740円(税率10%時の消費税相当額を含む)
ホブスンは1858年の誕生から1940年に逝去するまでの間に,ジャーナリステックな観点から経済理論,政治思想,失業,貧困,教育,議会改革等に関する多数の著作を残している。彼の著作は時論的であったため,ホブスンを体系的に理解しようという試みはあまり見受けられなかった。したがって,ホブスンの評価は,レーニンによる帝国主義論の先駆者,ケインズによる有効需要論の先駆者としての評価をはじめとして,近年,クラークやフリーデンらが提起した新自由主義の代表者としての再評価のように,時代とともに変容しているが,...

20世紀ロシア史と日露関係の展望
- 定価 3,740円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,21世紀になり改めて注目を集めるロシアを様々な観点から20世紀の歴史の中で捉えなおすとともに,世界的なロシア史研究の潮流を提示し,あわせて膠着が続く日露関係からの脱却の展望を探るものである。「超大国」ロシア理解のための議論の最前線。 (さらに…)

周縁文化の視座
- 定価 4,180円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,周縁がなければ中心はないという発想から,マイノリティや少数民族などと呼ばれることの多い人びとの言い分に耳を傾ける試みである。南タイ・マレー族,日系アメリカ人,中国新疆ウイグル自治州の少数民族,韓国島嶼社会など周縁文化に関する文化人類学者の現地調査に基づいた現実と理論を紹介する。 (さらに…)

中国近代における六・三・三制の導入過程
- 定価 7,480円(税率10%時の消費税相当額を含む)
中国では日本よりも25年ほど前にアメリカでプラン化された六・三・三制が導入された。六・三・三制は1922年11月に制定された壬戌学制にどのように取り入れられたのか。本書は中華民国北京政府期の教育部や全国教育会連合会における政策過程を解明し,当期の学制史像を再構築しようとする試みである。 (さらに…)

変容する中国の労働法
- 定価 1,100円(税率10%時の消費税相当額を含む)
多数の低賃金労働者を武器に「世界の工場」と呼ばれるようになった中国。2007年6月以降「労働契約法」等の新しい労働立法が相次ぎ,有期契約の更新・解雇・労働者派遣等の規制,労働契約違反責任の明確化など,労働者の権益保護が強化された。新立法は,「世界の工場」をどう変えようとしているのか。日系企業はどう対応すればいいのか。本書は,最新の実態・判例などを踏まえて,中国労働法をわかりやすく解説した入門書である。 (さらに…)

Behaviors of Japanese Regional Financial Institutions
- 定価 4,840円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,2000年代入り後の地域経済の構造変化と,それに対する地域金融機関の経営行動を検討している。まず,1人当たり所得水準および金融貯蓄の有無について,地域間の格差といった側面から実証的に取り挙げる。それを踏まえて,地域経済と金融活動との関係を解明する。特に,高齢社会の進行から個人預金が減少傾向を辿るといった大きな環境変化が生じている。これに対して地域金融機関が店舗・人員配置を含めてどのように取り組んでいるのかを分析していく。 (さらに…)

現代社会教育の課題と可能性 [新装版]
- 定価 3,080円(税率10%時の消費税相当額を含む)
現在,自治体改革が進行する中で社会教育・生涯学習の部門も大きく再編成されている。その中で社会教育・生涯学習は,地域福祉の推進や地域づくりとも結び ついて,新たな役割が地域社会において期待されている。今,社会教育・生涯学習にどのような課題があり,今後どのような可能性があるのか,その歴史的特質 を踏まえて考察している。 (さらに…)

『臺灣私法』の成立過程
- 定価 6,160円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書はまず,20世紀初頭に行われた台湾旧慣調査の「最終報告書」である『臺灣私法』に対して,不動産に関する「舊慣」の記述を素材とし,その先行報告書を含めたテキスト群に徹底して層位学的分析(critique stratigraphique)を施すことを第一の作業とする。それによって,『臺灣私法』に至る過程において何を論拠に何処までの議論がなされたのか,その思考の変遷・推敲の過程を辿り,或いは棄てられ,或いは採用される可能性のあった記述との間の緊張関係に目を向け,最終的な記述が選択されたことの意味を再...

リトルリーグの社会学
- 定価 4,180円(税率10%時の消費税相当額を含む)
リトルリーグ・ベースボールの5リーグ10チームを対象に,3年間にわたって参与観察調査とインタビュー調査を実施して,アメリカの前青年期の少年たちの社会化過程を解明していったエスノグラフィー研究。子どもの道徳的社会化,少年下位文化,性と攻撃性,アイデンティティという前青年期問題を取り上げて分析するとともに,小集団研究,シンボリック相互作用論,質的調査法に新たな視点を提供する。 (さらに…)

家族崩壊と子どものスティグマ [新装版]
- 定価 3,520円(税率10%時の消費税相当額を含む)
家族崩壊を機に子どもが付与されるスティグマの性質・レッテル貼りの過程・その解消に関して,子どもがどのように理解し解決を試みるのか,いかなる援助を必要としていたのかについて,実証的データに基づき子どもの視点から解明しようとした研究の成果。 (さらに…)
