九州大学ミュージアムバスプロジェクト
- 定価 2,860円(税率10%時の消費税相当額を含む)
ミュージアムバスは,九州大学総合研究博物館が西日本鉄道株式会社の協力を得て,通常は企業の広告ポスターが掲示されるスペースに博物館が収蔵する貴重な学術標本のポスターを展示した移動博物館である。 気鋭の写真家が捉えた学術標本の美的世界に印象的なキャッチコピーをあしらい,デザイン広告に仕立て上げ,5ジャンルのポスターを月替わりで8カ月にわたって掲示した。本書は,興味を持ってわざわざ博物館に出向いたわけではなく,普通の路線バスにたまたま乗り合わせた一般の方々に,学術標本の魅力に触れる機会を提供した画期的...

「共災」の論理
- 定価 1,760円(税率10%時の消費税相当額を含む)
2011年3月の東日本大震災およびその後日本各地を襲った台風や集中豪雨による風水害など,今日においては誰もが自然災害による被害者・被災者・当事者となることを覚悟しなければならなくなった。本書は来るべき災害と我々はいかに向き合い,どのように受け入れ,そして立ち直っていくべきか,さらには災害による死者をどのように捉えればよいのかという問題に対して,「共災」という概念をもとに検討を加える。 (さらに…)

有機分子の分子軌道計算と活用
- 定価 3,740円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書では,二原子分子から始めて有機分子の物理化学的性質,化学反応性,分子間相互作用および動的挙動などを段階的に,添付の分子軌道(MO)法のMOPAC計算ソフトを駆使して理解する。パソコン画面上で分子軌道(フロンティア軌道など)の空間的様子や,電子密度の偏り,活性化エネルギー,水素結合エネルギーなどの定量的な情報が得られるので,"分子を見て実感する"ことができる。目次に沿って説明する。先ず原子や分子の理解の歴史の表を提示し,水素原子と原子軌道,そしてその結合による水素分子の分子軌道の数理的理解から...

Social Systems Solutions through Economic Sciences
- 定価 5,500円(税率10%時の消費税相当額を含む)
広島修道大学経済科学部教員が中心となって取り組んできた,経済科学という新しい学問的立場から社会システムの諸問題の解決に取り組んだ研究成果。経済学,応用情報学,システム科学,数学など多岐に亘る研究分野から,新規の研究方法,理論や政策の提案を行う。 (さらに…)

ケンブリッジ大学英語・学術研修への招待
- 定価 3,740円(税率10%時の消費税相当額を含む)
歴史上の偉人やノーベル賞受賞者が輩出しているケンブリッジ大学。同大学の31カレッジの1つが1347年創設のペンブローク・カレッジである。同校で実施されている語学・学術研修に九州大学が1996年に参加して以降,700人近い学生たちが受け入れられてきた。本書は本研修に長らく関与してきた英語科教員が研修事業の企画立案や研修の実際,参加学生に課される9ヵ月に及ぶ事前研修の全課程をまとめたものである。カレッジ内の寮生活や様々な伝統行事への参加などを通して学生たちは国際人として成長を遂げていく。実践的な英語...

Architectural Study of the Stoas of the Asklepieion at Ancient Messene
- 定価 24,200円(税率10%時の消費税相当額を含む)
ヘレニズムに建設されたギリシア古代都市メッセネのアスクレピオス神域は,ギリシア本土における複合建築として注目すべき形態を備えていた。なぜなら,ドリス式周柱式神殿がある中庭を四方からコリント式のストアが囲い込んでいたからである。本書は,2001年から2004年に行われた熊本大学ギリシア古代建築調査団の調査成果をもとに,徹底的かつ明確な分析によってその建築的特性と意義を明らかにしたものである。正確で詳細な実測図や記録写真によって,建築史の基礎資料が調えられている。さらに設計法,建設技術,建築装飾の分...

生と死の探求
- 定価 2,200円(税率10%時の消費税相当額を含む)
「生まれ,死ぬ」という普遍的な問題に対して,九州大学文学部の教員が,各分野それぞれの視点から,大学生に分かりやすく説く。文学部で2011年度に150人以上の聴講学生を集めて行われた人気の授業を踏まえ,さらに内容を充実させて出版。東アジア・南アジア・西アジアという地域の視点から,また,新旧の美術作品や墓という具象物から,また,洋の東西の文学から,生死がどのように捉えられてきたのかを明らかにする。序と結では,哲学・宗教学の視点から,問題を全体的・普遍的に見直す。生と死という時代のテーマを正面から見据...

オーロラ・リー
- 定価 5,060円(税率10%時の消費税相当額を含む)
時代は繁栄と貧困が際立つ対比をなすヴィクトリア時代。 ロンドン~パリ~トスカーナと舞台を移しながら繰り広げられる,3人の愛と別れ,そして感動のクライマックス。該博な古典の知識と思索を重ね19世紀イギリス詩壇で一世を風靡し,女性解放思想の旗頭ともなったエリザベス・バレット・ブラウニングの代表作の一大叙事詩が今ここに蘇る。 オーロラ・リー 幼くしてイギリス人とイタリア人の父母を失うも,自立と芸術の道を選んだ新進女流作家。ロムニー・リー オーロラの従兄で,先祖伝来の恵まれた地位と財産を貧民救...

麻生太吉日記 第二巻
- 定価 11,000円(税率10%時の消費税相当額を含む)
第二巻(1917(大正6)~1922(同11)年)においては、太吉が炭鉱業と同様に心血を注いだ電力事業がいっそうの展開を見せ、大分県下で水力開発の執念が実る。また飯塚にも及んだ米騒動や、伊藤傳右衛門と柳原白蓮の離婚騒動について言及がされる。巻末には大正8年の飯塚町の絵地図および大正12年の九州水力電気株式会社の電気供給区および電気系統図を収録。 (さらに…)

ゲームと情報の経済分析[応用編]
- 定価 5,280円(税率10%時の消費税相当額を含む)
多くの国々で翻訳されている Games and Information の原著第4版の第1部を基礎編として,第2・3部を応用編として刊行。本書はゲーム理論の方法を積極的に取り入れ,情報の経済学の基本から最新のトピックスまでを,身近な例を使って説明した情報の経済学の定評あるテキストである。経済学はいうまでもなく,社会科学を学ぶのに必要な基礎的視点を養うために大変有用である。大胆な構成と興味深い例示によって,現代社会における人々の行動,制度の在り方などについて一層の理解を深めることができる。今回の改...
