人文科学

Functions and structure of Amae

Functions and structure of Amae

加藤和生
定価 7,040円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,「甘え」に関して実証心理学(特に,社会的認知論,文化心理学)の観点から理論的・実証的に解明した最初の書である。「甘え」の理論的分析,そして「甘えとは何か」,その良い面と悪い面,対人相互作用過程などの質的分析を通して,その構造と機能を明らかにする。その結果として,甘え行動・交流の関係論的プロセス・モデルを提案する。更に,「甘え」の文化比較を実証的に研究するための方法の一つのあり方を提示する。 (さらに…)
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ことばの標

ことばの標

大津隆広・西岡宣明・松瀬憲司 編
定価 3,850円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,2003年に41歳の若さで逝去した島根大学法文学部助教授,故平井昭徳氏に対して,親交の深かった同世代の研究者14名が捧げた本格的論文集である。英語学の語用論,統語論,意味論,英語史研究のみならず,イギリス文学,アメリカ文学といった幅広い分野をカバーした意欲的な力作揃いであり,平井論文1本を含む計15本から成る。言語,文学に興味をもつ多くの研究者や大学院生にとって有益な1冊となるであろう。 (さらに…)
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ジャン・パウル中短編集1

ジャン・パウル中短編集1

ジャン・パウル/恒吉法海 訳
定価 9,350円(税率10%時の消費税相当額を含む)
「ABCの本」を出版して著名になったフィーベルは,仲間にそそのかされて自らの自伝工房を設立し,自伝を出版するが,晩年は謙虚に過ごす。制度としての文学のパロディと読める『フィーベルの生涯』。愛しき魂の死後の行方を問いかける『カンパンの谷』,及び「十戒の版画」に或る人物の宮廷での出世を強引に読み込む教理問答のパロディ。その他自らの生涯を予告する『推定伝記』等を収録。「ABCの本」や「十戒の版画」は当時の教育資料である。 (さらに…)
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ゲーテと異文化

ゲーテと異文化

坂田正治
定価 3,520円(税率10%時の消費税相当額を含む)
ギリシア,ローマからオリエント,インドへ,地上から楽園へ,人間界から神々の世界へ,ゲーテの想像力は自在に世界を駆け巡る。果てしないゲーテの詩的宇宙をテクストに密着して浮き彫りにする,グローバルでボーダレスの時代に甦るゲーテのポエジー。 (さらに…)
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ラフカディオ・ハーン

ラフカディオ・ハーン

西川盛雄 編
定価 2,860円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の生涯とハーン作品に関する学際的研究書である。英米文学,言語学,医学,建築学,比較文学,ユダヤ学など,多岐にわたる分野の専門家がそれぞれの立場から斬新な切り口を提示する。ハーンの生涯と作品を跡付けることにより,我が国の明治以降,今日までの近代化とハーンの異文化理解の諸相を学際的に点検・再考し,ハーンの現在的意味を考察する。ハーンの曾孫の小泉凡氏による講演,執筆者のうち3名と評論家の渡辺京二氏によるシンポジウムの模様も収録している。 (さらに…...
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生命・情報・機械

生命・情報・機械

高橋隆雄 編
定価 3,080円(税率10%時の消費税相当額を含む)
生命倫理研究とは,現実の諸問題の本質を解明するとともに,問題解決に向けての具体的指針を模索するものである。それには倫理学をその任に堪えうるように鍛え上げることと多くの分野にわたる共同作業が不可欠である。本論集は日常的な共同研究を基礎にして,徹底した討議をへて成った論文集である。「情報」を中心テーマとする本書では,医療情報や遺伝子情報をめぐる倫理的諸問題はもとより,情報環境と人間,機械と生命との根本的関係や人間の尊厳のあり方の考察を通じて,生命と情報に関する本質的な問題が論じられている。「遺伝子」...
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中世末南ネーデルラント経済の軌跡

中世末南ネーデルラント経済の軌跡

エーリック・アールツ/藤井美男 監訳
定価 1,650円(税率10%時の消費税相当額を含む)
レウヴェン大学E.アールツ教授による連続講演会の邦訳集。中世初期から後期にかけてヨーロッパのビールとワインの嗜好変化をたどり,ホップビールの流行とワイン消費の減退,セルヴォワーズ(エール)の遍在を検証することで,飲料の価格動向の重要性を示す。次に,資本主義揺籃の地ブリュッヘとアントウェルペンに焦点を当て,ヨーロッパ金融市場の変遷を説く。前者はイタリアの為替技術を伝承しそれを西欧全域に伝播する役割を果たしたが,そこから重心移動した後者の金融市場では手形の裏書など新技術を切り開いたことを強調する。さ...
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哲学的人間学序説

哲学的人間学序説

児島 洋
定価 4,180円(税率10%時の消費税相当額を含む)
哲学的人間学の主題は,人間の「人格」である。観念論哲学によれば,人格は理性的な定立作用のうちにあり,実存哲学によれば想像力的な投企作用のうちにある。これら二つの主体性は,互いに異質的であり,さしあたり対立的関係のうちにあるが,その具体的かつ暫定的(不完全)な統一が人間の身体である。定立作用は「外側から見た身体」(ケルパー)を拠点としており,投企作用は「内側から見た身体」(ライプ)を拠点としている。しかし単独な人間身体(ライプケルパー)は,決して両者の完全な統一ではなく,いわゆる人間的矛盾をはらん...
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英文学と道徳

英文学と道徳

園井英秀 編
定価 3,960円(税率10%時の消費税相当額を含む)
道徳とは堅苦しいお題目ではなく,16世紀にサー・フィリップ・シドニーが教えかつ楽しませるものと表明して以来の英文学の伝統的特質である。本書は,英文学の道徳的楽しみだけではなく,男同士の愛の主題やキーツの「新道徳」など,この伝統の中にひそむ反道徳的な問題をも解き明かす。 (さらに…)
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アート・デザイン・クロッシング vol.1

アート・デザイン・クロッシング vol.1

古賀 徹 編著
定価 2,200円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,画廊の一画に設けられた「アート・オープン・カフェ」に於いて,4名の研究者が一般の参加者とともに行った討論の模様を収録したものである。作曲家の藤枝守,哲学者の古賀徹,現代デザインの池田美奈子,西洋建築史の土居義岳がそれぞれ主題を提起し,モダニズムのあとの世界,アメリカという問題,主体の喪失と透明化,文化資本主義と身体,テクストの解体,生活世界と専門知といった観点から議論を行った。 (さらに…)
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学術図書刊行助成

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