人文科学
江戸俳諧史論考
- 定価 4,180円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,蕉風俳諧が享保期の江戸の地に広がり,大きく展開していく様相を初めて描き出したものである。第一部の三章「誠と作意」「親句疎句」「伊達」では,水間沾徳の研究を通して,新しい俳観史観を提示し,第二部の江戸俳人の研究では,俳人の伝記研究が,そのまま江戸俳諧の実相を浮かびあがらせるものとなっており,大名の点取俳諧については,新しい研究領野に,初めて手が加えられたものである。 (さらに…)

Negative Constructions in Middle English
- 定価 7,700円(税率10%時の消費税相当額を含む)
いわゆる中英語の時代に英語は大きく変容した。中英語期は,ゲルマン語の特徴を少しずつ失いながら,言語の仕組みを再編成して,近代英語への橋渡しをする時代である。否定構文についても,古英語から受け継いだneが衰退し,一方でnotが確立する重要な時期にあたる。本書は,否定構文の発達を中心に,中英語の多様性と英語史における意義を考察する。 (さらに…)

形式語の研究
- 定価 3,080円(税率10%時の消費税相当額を含む)
内容語が機能語に変化するとき,意味はどう変化するのか。筆者は,具体から抽象に変化する抽象化,もとの意味の一部が抽出される抽出化,もとの意味が失われる意味の希薄化の三つを明確に提示する。さらに,抽象度を表す証拠(可能性,可視性,触知性),抽象化のメカニズム(「もの」が「空間」に,「空間」が「時間」「こと」「質」になる)など,筆者独自の新たなる発見が随所にちりばめられた,珠玉の書である。 (さらに…)

ケア論の射程
- 〔品 切〕(参考:本体価格 3,000円)
「ケアからキュアへ」が象徴するように,現代においてケアは医療や福祉の領域で重要な位置を占めつつある。また,80年代初頭での「ケアの倫理」の登場以来,倫理学の領域でもケアに関する議論が盛んである。本論集では,哲学,倫理学,日本思想,社会学,看護学の立場から,ケアについての原理的な事柄と制度的問題とを連関させつつ論ずることで,現代におけるケア論を展望してみた。 (さらに…)

新たなる出発
- 定価 3,740円(税率10%時の消費税相当額を含む)
愛欲の極限をゆく魂と,ニヒリズムから狂気に至る魂と,それらを包む謙抑の魂と,それらが織りなす世界文学最大の劇的空間の解読。豊かな問題性を現代によみがえらせる。全3巻完結。 ●既刊 1 交響する群像 四六判・306頁・定価 3,200円(税別) 2 闇の王国・光の王国 四六判・344頁・定価 3,200円(税別) (さらに…)

環境科学へのアプローチ
- 定価 3,080円(税率10%時の消費税相当額を含む)
環境問題に関心を抱き,環境科学に興味を持つ人びとを環境科学へいざない,その全体像を把握してもらうと同時に,ともに同じ途を歩む者として互いに問題を共有し,そこから「環境問題」の解決を目指す,新たなる「環境科学」という学問の真の確立をともに模索することが本書を編集した目的である。多くの人びと,とりわけこれから社会を担っていく若い世代の人びとが「環境科学」という新たな学問の創造のために参集し,われわれとともに同じ途を歩みながら,学問創造の歓びをともにしてくれることに大きな期待を抱いている。 &nbs...

城郭の縄張り構造と大名権力
- 〔品 切〕(参考:本体価格 17,000円)
徳川政権創立期は,戦国期抗争の拠点となった土豪・国人層の多数の城郭が整理・統合され,全国規模での本城・支城の再編が行われた時期である。当期社会が国民全体を軍役システムの体系の中に位置付ける国家であったと認識した場合,大名領国の本城・支城の縄張り(曲輪・堀・土塁・石垣等から造られた城郭の形)の構造にこそ,社会の実像が最も端的に投影されているものと考えられる。それにもかかわらず,戦国・近世史研究で,城郭遺構が史料として正当に扱われることは殆どない。当然ながら,城郭遺構自体は,文字史料のように事象を事...

異世界・ユートピア・物語
- 定価 2,640円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,九人の著者による九篇の論考からなっている。これらの論考は,西洋・東洋・日本と時代も場所も,その内容も様々だが,異世界を想像し,ユートピアを構築し,物語を制作する人間の根源的願望によって組み立てられ,有機的に関連し合っている。それは現代,必然的に要請され始めた新たな「ユートピア的なもの」の質を問題化して理解するための歴史的考察とその現代的利用方法である。 (さらに…)

九州美術史年表(古代・中世編)
- 〔品 切〕(参考:本体価格 14,000円)
本書は,九州の古代・中世(6―16世紀)における絵画,彫刻,金工等の美術についての資料を確定し,美術編年史の基本をつくることを目的としている。対象とする年代は古代・中世であって,具体的には,仏教公伝(538)からキリスト教伝来(1549)までの美術史料がとりあつかわれる。仏教美術および神道美術が美術制作の根幹をなし,美術が公的で社会性をになった時代である。 これらの美術史料は,今のこる作品と歴史文献の参照とにもとづいて確定されたものである。銘文は,20世紀におけるいわゆる文化財調査をふくめた美術...

フランス・インド会社と黒人奴隷貿易
- 定価 4,180円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書では,18世紀フランス重商主義政策の具現であるインド会社に着目し,その独占事業であった黒人奴隷貿易の制度的基盤と実務を考察する。官僚主導型の会社組織と実業界との結合を析出すると同時に,西アフリカにおけるフランス商業圏の確立を明示し,近世フランス国際商業の発展を解き明かす。 (さらに…)
