日韓における外国人労働者の受入れ

日韓における外国人労働者の受入れ

深川博史・水野敦子 編著
定価 5,280円(税率10%時の消費税相当額を含む)
日韓両国は、少子高齢化に伴う生産年齢人口比率の低下などにより労働力不足に直面し、外国人労働者の受入れが増加している。受入れ拡大のための制度改革が進められてきたが、外国人労働者の増加に伴い処遇改善などが課題となっている。特に、他産業に比べて高齢化と労働力不足が顕著な農業では、外国人労働者への依存と受入れ継続への切迫感が強い。本書は日韓共通の課題である外国人労働者の受入れに関し、主に政治経済学の視点から考察するものである。第Ⅰ部では、受入れ制度改革の現状と問題点について、それぞれの専門...
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楽しむ初等数学

楽しむ初等数学

松田康雄
定価 2,200円(税率10%時の消費税相当額を含む)
「初等数学」とは「高校数学+α」の内容で楽しむ数学である。この理念のもとに筆者の初等数学研究は始まり、高校数学の教材研究や大学入試問題の研究など、興味の赴くままに様々な研究テーマに長年にわたり取り組んできた。本書はその研究の集大成であるが、「初等数学」に対する興味が高まり、研究のテーマや手がかりになるようなヒントが多数提供されるように編まれている。初等・中等教育における授業づくりや、大学入学の試験問題作成の題材としても大いに役立つものと思われる。第1部 数論 倍数の見分け方や、普通の電卓で累乗根...
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衡平な大学入試を求めて

衡平な大学入試を求めて

ジョン・A. ダグラス/木村拓也 監訳
定価 3,300円(税率10%時の消費税相当額を含む)
アメリカでは、州の予算によって設立された州立大学は州に対して一定の社会契約を果たさなければならない、という考えがある。その社会契約の一つに、特定の学力条件を満たした州民であれば誰でも州立大学に入学できる、という進歩的な理念と制度があり、各州で公立大学が設立されて以降、アメリカ社会の形成に大きく寄与してきた。本書は、アメリカ最大にして、最も選抜制の高い公立研究大学であるカリフォルニア大学において、公的機関の目的と将来に関する歴史的・今日的課題を包括的に論証したものである。その内容は人種、ジェンダー...
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「民」を重んじた思想家 神田孝平

「民」を重んじた思想家 神田孝平

南森茂太
定価 5,940円(税率10%時の消費税相当額を含む)
神田孝平は、幕末から明治初期にかけて、思想家、官僚として活躍する。思想家としての神田は民衆を「愚民」と捉えず、現存する彼らを政治・経済の担い手と位置づける。また官僚としての神田はこの民衆への評価に立脚した政策を数多く構想する。そして、この政策論が政府の方針と異なる場合、自らの信念を曲げることなく、自らの思想家としての影響力を行使しても、自らの構想を実現しようともする。このように神田は特色のある思想家、官僚ではあるものの、現在では忘れられた人物となりつつある。彼の業績を掘り起こし、その実像を読者に...
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朝鮮前期の国家と仏教

朝鮮前期の国家と仏教

押川信久
定価 6,600円(税率10%時の消費税相当額を含む)
従来、朝鮮王朝政府は、建国以来、朱子学を国家の根本思想とする「崇儒政策」を実施する一方で、高麗時代に隆盛した護国仏教を排斥・抑圧する「斥仏政策」「抑仏政策」を推進したとされてきた。ところが、従来の研究は、新国家の形成理念である朱子学と個人の信仰である仏教が朝鮮社会で共存していた状況を考慮せず、「崇儒」と「斥仏」「抑仏」を安易に結びつけていた。また、「斥仏政策」「抑仏政策」の概念が生み出された背景についても、関心が乏しかった。他方、近年、韓国の学界を中心に、近代以来の研究史を展望した上で、通説であ...
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若者言葉の研究

若者言葉の研究

堀尾佳以
定価 3,300円(税率10%時の消費税相当額を含む)
生きている言語は常に変化し続けています。現代日本語も「生きている言語」であり、「変化」を続けていると考えられます。では、この「変化」とは何でしょうか。これまで現代日本語の若者言葉に見られる現象は「乱れている」と言われてきました。文化庁の「国語に関する世論調査(平成19年)」でも、「今の国語は乱れていると思うか」という問いに対し、「乱れていると思う」という回答は79.5%に上りました。 しかし、本当に若者言葉は「乱れ」ているのでしょうか。もしそうだとしたら、どのように「乱れ」ているのでしょうか。言...
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帝国法制秩序と樺太先住民

帝国法制秩序と樺太先住民

加藤絢子
定価 4,180円(税率10%時の消費税相当額を含む)
19世紀半ば以降、日本とロシアはサハリン島に進出し、以後同島は両国の国境地域となった。近世末の日露雑居期から第二次大戦までに起きた度重なる国境変動は、アイヌ、ウイルタ、ニヴフ、エヴェンキなど現地先住民の生活に大きな影響を与えた。 日本の主な支配地域であったサハリン南部(「樺太」)の先住民は、その少数性などから日本の植民地政策上さほど重要視されておらず、台湾や朝鮮のような植民地統治に対する激しい抵抗もみられなかった。また、第二次大戦後、台湾や朝鮮の民族籍を持つ者は平和条約発効とともに日本国籍を喪失...
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語りの断層

語りの断層

井上暁子
定価 5,720円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は、国境線が幾度も引き直され、民族・文化・言語の混成が進んだポーランド北部・西部国境地帯が、社会主義末期ポーランドからドイツ連邦共和国へ移住した人々の文学において、いかに表象されうるかを論じている。研究対象とするのは、1950年代半ばから60年代、旧ドイツ領にあたるポーランド北部・西部国境地帯に生まれ、ポーランド語を母語とする人々である。冷戦末期の1980年代ポーランドから西ドイツへ移住した彼らは、冷戦終結後、各人各様に移動と定住を繰り返しつつ、ドイツ語ないしポーランド語で創作に従事している...
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Labels at the Interfaces

Labels at the Interfaces

林 愼将
定価 6,600円(税率10%時の消費税相当額を含む)
生成文法最初期から投射という名前で存在しているラベルは、近年のラベル理論においてはインターフェイスへの解釈上の指示を与える役割を担うとされている。しかし、これまでのラベル理論及び生成文法研究において、ラベルが具体的にどのような解釈上の役割を担うのかは明らかにされてこなかった。本書は、句構造文法以来所与のものとして構造に与えていた投射/ラベルの様々な役割を提案し、ラベルに理論的、経験的観点から新たな意義を与えることを目指す。同時に、ラベルと並んで生成文法の原初的な操作、概念として、併合及び集合形成...
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古典インドの議論学

古典インドの議論学

須藤龍真
定価 6,930円(税率10%時の消費税相当額を含む)
中世インドの思想家たちによる自由闊達な議論はインド思想史の発展を促した。インドにおける議論学の歴史は古代ギリシャから続く西洋の議論学の歴史に匹敵する。連綿と続く議論の伝統を下支えしたのは、古くより議論学の体系を有するニヤーヤ学派や仏教徒に他ならない。本書は、インドの知的伝統のダイナミズムを議論学の側面から考察するものである。主資料として9〜10世紀にカシミールで活躍したニヤーヤ学派の学匠バッタジャヤンタによる哲学巨編『ニヤーヤマンジャリー(論理の花房)』を取り上げ、未だ翻訳研究すら存在しない「議...
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学術図書刊行助成

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