社会科学
子ども社会学の現在
- 定価 4,180円(税率10%時の消費税相当額を含む)
社会の急激な変化に伴って子どもの問題行動も多様化し、複雑化し、また大人の理解を越えるような問題行動も見られるようになった。本書は、「いじめ」をはじめとする子どもの問題行動と、その対応策としての集団活動の有効性を実証し、また子どもの発達にとっての居場所の存在の重要性を明らかにするとともに、親の問題としては育児不安を取り上げて克明に分析し、現代の混沌とした社会において子どもおよび子どもに関わる諸問題を社会学的方法によって研究していくことの意義と課題について考察したものである。 (さらに&hellip...
学生サポート大作戦
- 〔品 切〕(参考:本体価格 1,800円)
本書は,大学全入時代の中で多様な学生が入学してくる現在,北九州市立大学で行なっている学生支援について,その仕組み作りから実践までの実態を,北方キャン パスでの取り組みを中心に記録したものである。学生サポート委員会の立ち上げ,学生プラザの創設,早期支援システムの構築,学生相談室の開設といったハー ド・ソフト両面の整備から,それら制度の中で日常的に行なわれている学生相談や保証人(保護者等)への対応の詳細まで,実際に使用している文書や資料等を 掲載し,解説している。また本書は,日々悩み悪戦苦闘しながら...
メディア文化と相互イメージ形成 [新装版]
- 〔品 切〕(参考:本体価格 1,800円)
日本のアニメや漫画,韓国のテレビドラマに代表される大衆文化の越境現象が,東アジアでは広範にみられる。その一方で,インターネット掲示板やブログの世 界では,歴史問題や領土問題などを契機に,隣国バッシングの「ネット・ナショナリズム」が高まる。グローバリゼーション時代の文化のボーダーレス化が,と りわけ日本・中国・韓国で相互の国のイメージや国民の親近感の改善に必ずしも寄与していない現状をどうみるべきなのか。本書では,日中韓3カ国の研究者 が,メディア文化の発展に伴って深まる日中韓の市民の理解と誤解とい...
島嶼地域の新たな展望
- 定価 3,960円(税率10%時の消費税相当額を含む)
沖縄や太平洋島嶼地域に代表される小島嶼地域は,大国のスタンダードによるグローバリゼーションの中で常に世界の「周縁」に置かれてきた。しかし今,島々の個性と多様性が再評価され始めており,これらを通して島嶼地域の存在感を示すことによって「中心」へと躍り出ることのできる時代へと移行しつつある。本書では,沖縄や太平洋島嶼地域が抱える諸問題を解決し,未来の展望を切り拓くための具体的な方策を提言すべく,様々な分野の専門家が多角的にアプローチすることによって「新しい島嶼学」の構築を試みる。琉球大学国際沖縄研究所...
フィリピンの価値教育
- 定価 4,400円(税率10%時の消費税相当額を含む)
近代国家としての成立過程で苦難の歴史を経験し,多民族・多宗教国家でもあるフィリピンにおいて,望ましい国民像の創成のために導入された価値教育(日本の道徳教育に相当)。本書はマニラ首都圏やミンダナオ・ムスリム圏などフィリピン各地の教育現場における現地調査をもとに,価値教育の沿革と成果そして課題について,地域性と宗教の観点から比較分析したものである。 (さらに…)
〈領域化〉する空間
- 定価 5,940円(税率10%時の消費税相当額を含む)
空間を境界づけ,場所を特徴づけるという意味での〈領域化〉と,多彩な風土や多様な人々という意味での「多文化」との関係を,パリの場末界隈や郊外団地,南仏プロヴァンス地方の農村やラングドック地方の港町,そしてフランス・オートサヴォワからスイス・ジュネーヴにかけてのジュヌヴォワの国境間地域を対象に,対話や出来事を重視するフィールドワーク,および図像分析や計量分析を組み込んだテクスト分析で明らかにする。そして,あまり知られていないフランスとその周辺地域の様相を関係的,動態的,多角的な視点で捉える。 (さら...
Legal Informatics, Economic Science and Mathematical Research
- 定価 5,500円(税率10%時の消費税相当額を含む)
広島修道大学経済科学部教員が中心となって取り組んできた,経済科学という新しい学問的立場から社会システムの諸問題の解決に取り組んだ研究成果。経済学,応用情報学,システム科学,数学など多岐に亘る研究分野から,新規の研究方法,理論や政策の提案を行う。 (さらに…)
社会のなかの数理 [新装版]
- 定価 3,850円(税率10%時の消費税相当額を含む)
行列やベクトルの初歩を使い社会現象の仕組みを解明,社会科学の幅広い分野における行列代数の適用の有効性を多様な実例を通して示す。社会科学の専攻者で数理的方法に関心のある読者に待望の一冊。 (さらに…)
信念の呪縛
- 定価 9,680円(税率10%時の消費税相当額を含む)
ケニア海岸部の諸社会においては、他人に神秘的なしかたで危害をもたらす「妖術」は、単なるファンタジーの対象ではなく、人々が日常生活において常に警戒し対処すべき中心問題の一つであった。それは今日なお周期的に発生する地域を挙げての「魔女狩り(抗妖術運動)」や、隣人や家族内での殺人などの深刻な社会現象をも引き起こしている。本書は、妖術信仰を伝統的/近代的という視点から解放し、条件がそろえば任意の社会にインストール可能な一種のプログラムのようなものとして捉え、それを構成する信念セットと実践系が具体的な人々...
通信産業の経済学2.0
- 定価 3,740円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は、通信産業と通信政策をめぐる経済理論を解説している。これまで、本トピックを学ぶためには、ミクロ経済学や産業組織論の基礎知識を身に付けた上で、専門の研究書に進む必要があったが、基礎知識の水準と専門知識の水準のギャップが大きく、学部学生にとっては大きなハードルが存在した。そのため、本書は、高度な技術的知識や数学的素養の存在を前提とせず記述を展開し、専門的知識を有しない社会人やミクロ経済学の講義を履修済の学部3年生を対象に、大学院や実社会での高度な知識習得への橋渡しを意図している。本書は,基本的...