民族共生への道

民族共生への道

片山隆裕 編著
定価 3,080円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,アジア太平洋地域におけるエスニック・グループをめぐる様々な状況を取り扱っている。そこに見られるエスニシティは他のグループや上位社会などとの相互関係の中で多元性,状況性,可変性を帯びており,「民族共生への道」も様々である。グローバル化の進展が民族や文化をめぐる新たな状況や関係を生みだす中,多元的かつ状況的なエスニシティのあり方を理解し,民族や文化の違いや他者の存在を認め合いながら協調する努力を重ねていくことは,私たちに課せられた重要な課題である。 (さらに…)
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北部九州における弥生時代墓制の研究

北部九州における弥生時代墓制の研究

高木暢亮
定価 8,140円(税率10%時の消費税相当額を含む)
弥生時代の北部九州地域の墓制を素材とした,縄文から弥生への文化・社会構造の変化と階層的な社会場成立するプロセスの研究。甕棺葬の成立過程,支石墓の変遷と地域的な特色,墓地空間構造,副葬品にみられる階層性などの考古学的な分析を通して,弥生社会の構造を照射したものである。 (さらに…)
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中性子スピン光学

中性子スピン光学

阿知波紀郎 編著
定価 4,950円(税率10%時の消費税相当額を含む)
中性子スピン干渉法では,中性子スピン固有状態への分波と,重ね合わせにより,固有状態間の位相差が中性子強度の変化として観測され,中性子と種々の場との相互作用が実験的に観測される。著者らが発展させたこの枠組みが,スピノールの位相変換として,詳細に解説されている。また,新しい中性子スピンエコー法の開発など,この原理の応用の新しい展開が解説されている。この実験法の開発には,中性子偏極ミラー,共鳴中性子スピンフリッパーなどの中性子制御デバイスの開発が重要で,これらの開発原理も詳細に解説される。この分野を目...
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スペイン・ロマネスク彫刻研究

スペイン・ロマネスク彫刻研究

浅野ひとみ
定価 13,200円(税率10%時の消費税相当額を含む)
 本書はサンティアゴ巡礼時代の北部スペインの彫刻を,12世紀を中心に図像学,様式の面から分析・研究し,成果をまとめたものである。 序章において聖ヤコブ信仰成立の時代背景を解明し,本論ではアラゴン,ナバーラ地方の実地調査から得られた詳細なデータを提供する。わけてもウエスカの「聖シルウェステル伝」図像の同定はイベリア半島初見であり,著者の直感の冴えを認識させる。また,巻末資料,邦訳『巡礼案内記』は研究論文としても充分読み応えのある労作である。 長期間にわたり作品群に接してきた著者ならではの視点や考察...
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祈りと祀りの日常知

祈りと祀りの日常知

川田牧人
定価 8,250円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,聖人像を祭祀する小聖堂のフィエスタ,カトリック儀礼の聖週間,また個人的信奉の諸実践や,呪文祈祷書(オラシオネス)と精霊観念を基とした呪術的治療者(メレコ)の諸活動,精霊にまつわる様々な経験譚などを通して,ビサヤ民俗社会を知識という観点から叙述した民族誌である。 (さらに…)
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森林資源管理の社会化

森林資源管理の社会化

堺 正紘 編著
定価 5,720円(税率10%時の消費税相当額を含む)
 林家等の森林経営マインドが後退し,間伐遅れや皆伐跡地の再造林放棄などが増加している。森林・林業・山村をめぐる厳しい状況の中で,造林補助金等によって造林意欲を喚起し,森林を整備するという伝統的な森林資源政策が窮地に陥っているのである。 本書は,このような森林資源管理を「社会化」の視点から再検討している。すなわち,全国に拡大しつつある再造林放棄の実態と背景を調査,分析し,さらに新たな森林資源管理のあり方を,森林資源所有の社会化,整備費用負担の社会化,合意形成の社会化という3つの視点から多角的に考察...
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憑依と語り

憑依と語り

古谷嘉章
定価 6,380円(税率10%時の消費税相当額を含む)
アフロアマゾニアン宗教,すなわち黒人奴隷制と天然ゴムブームがブラジル・アマゾンで生み出した,著しく混淆的なアフリカ系憑依文化のエスノグラフィー。「深層の心理」ではなく「表層の語り」に照準し,アイデンティティ,歴史,語りのあいだの相互反照的関係の密林に分け入り,憑依文化の人類学的分析の新たな可能性を拓く。 (さらに…)
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社会学

社会学

木下謙治 編
定価 2,200円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,大学,短期大学,専門学校などで社会学概論を学習する際に,テキストとして実際に役立つことを念頭において編集された。ページ数の多い大きな著作は講義時間内ではとてもこなしきれない。加えて価格も高くなり,学生も購入しにくくなる。そのため本書では,ページ数や価格を抑えると同時に,内容的にも社会学の入門書として必要十分なものとなるよう,構成等の工夫を凝らした。執筆陣は主として若手研究者であり,その分内容的にチャレンジングなものとなっている。これら執筆陣をうまくまとめあげているのが長年にわたって社会学...
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トカマク概論

トカマク概論

J.ウェッソン/伊藤早苗・矢木雅敏 訳
定価 9,240円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,世界中の核融合研究者の間で高い評価を受けている『Tokamaks』第一版の日本語訳です。核融合プラズマの磁場閉じ込め方式の一つである「トカマク」の原理を総合的に理解するためには物理,数学,工学や先進技術など多くの分野の知識が必要となりますが,本書では関連したトピックスをそれぞれ2ページに集約しており,簡明にしかも総合的に説明しています。核融合研究が大きく進展し,ITER(国際熱核融合炉)が国際協力で実現されようとしている現在,トカマクについての解説書としてタイムリーで最適な書と言えるでし...
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噴火のこだま

噴火のこだま

清水 展
定価 5,720円(税率10%時の消費税相当額を含む)
1991年6月のフィリピン・ピナトゥボ山の大噴火は,20世紀最大級の規模であった。もっとも深刻な被害を受けたのは,ピナトゥボ山麓一帯で移動焼畑農耕を生業として暮らしていた先住民アエタであった。本書は,被災したアエタたちの,10年にわたる生活再建の歩みと,NGOの関与についての記録である。とりわけ,噴火を契機として,彼らが先住民としての自覚を強め,民族として新生していった経緯について明らかにする。 (さらに…)
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学術図書刊行助成

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