人文科学

背表紙キャサリン・アーンショー

背表紙キャサリン・アーンショー

鵜飼信光
定価 3,400 円 (税別)
 本書はそれぞれ四章から成る「自己の中の外部」、「自己と外部」と題する二つの部で構成され、全体で七編の19世紀、20世紀のイギリス小説を考察する。 第一部の題「自己の中の外部」は、自覚的な意識が及ばない、自己の中のいわば外部である無意識を指している。今日私たちは、フロイトやラカンの高度に洗練された精神分析の知見の影響下にあるが、19世紀のイギリスの作家たちは、「無意識」についてもっと素朴な洞察を独自に持っていて、それを作品に描いている例があると考えられる。本書の第一部の目的は、個々の作品に固有の...
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ケンブリッジ大学英語・学術研修への招待

ケンブリッジ大学英語・学術研修への招待

鈴木右文
定価 3,400 円 (税別)
歴史上の偉人やノーベル賞受賞者を輩出しているケンブリッジ大学。同大学の31カレッジの1つが1347年創設のペンブローク・カレッジである。同校で実施されている語学・学術研修に九州大学が1996年に参加して以降,700人近い学生たちが受け入れられてきた。本書は本研修に長らく関与してきた英語科教員が研修事業の企画立案や研修の実際,参加学生に課される9ヵ月に及ぶ事前研修の全課程をまとめたものである。カレッジ内の寮生活や様々な伝統行事への参加などを通して学生たちは国際人として成長を遂げていく。実践的な英語...
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生と死の探求

生と死の探求

片岡 啓・清水和裕・飯嶋秀治 編
定価 2,000 円 (税別)
「生まれ,死ぬ」という普遍的な問題に対して,九州大学文学部の教員が,各分野それぞれの視点から,大学生に分かりやすく説く。文学部で2011年度に150人以上の聴講学生を集めて行われた人気の授業を踏まえ,さらに内容を充実させて出版。東アジア・南アジア・西アジアという地域の視点から,また,新旧の美術作品や墓という具象物から,また,洋の東西の文学から,生死がどのように捉えられてきたのかを明らかにする。序と結では,哲学・宗教学の視点から,問題を全体的・普遍的に見直す。生と死という時代のテーマを正面から見据...
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オーロラ・リー

オーロラ・リー

エリザベス・バレット・ブラウニング/小塩トシ子 訳
定価 4,600 円 (税別)
時代は繁栄と貧困が際立つ対比をなすヴィクトリア時代。 ロンドン~パリ~トスカーナと舞台を移しながら繰り広げられる,3人の愛と別れ,そして感動のクライマックス。該博な古典の知識と思索を重ね19世紀イギリス詩壇で一世を風靡し,女性解放思想の旗頭ともなったエリザベス・バレット・ブラウニングの代表作の一大叙事詩が今ここに蘇る。 オーロラ・リー 幼くしてイギリス人とイタリア人の父母を失うも,自立と芸術の道を選んだ新進女流作家。ロムニー・リー オーロラの従兄で,先祖伝来の恵まれた地位と財産を貧民救...
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麻生太吉日記 第二巻

麻生太吉日記 第二巻

麻生太吉日記編纂委員会 編
定価 10,000 円 (税別)
第二巻(1917(大正6)~1922(同11)年)においては、太吉が炭鉱業と同様に心血を注いだ電力事業がいっそうの展開を見せ、大分県下で水力開発の執念が実る。また飯塚にも及んだ米騒動や、伊藤傳右衛門と柳原白蓮の離婚騒動について言及がされる。巻末には大正8年の飯塚町の絵地図および大正12年の九州水力電気株式会社の電気供給区および電気系統図を収録。
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漱石とカントの反転光学

漱石とカントの反転光学

望月俊孝
定価 6,400 円 (税別)
 「カントの超絶唯心論がバークレーの超絶実在論にどうだとか云つたな」。『三四郎』の問いから「則天去私」へ解釈の補助線を引いてみる。そして「経験的実在論にして超越論的観念論(カント)」から「明暗双双」に深まりゆく言語批判的な世界反転光学の道と、巽軒井上・西田・ジェイムズの形而上学的実在論との根本差異を凝視する。ここにプラトン=デカルト的な二元思考を革命的に転覆する、漱石の〈生死一貫〉のリアリズム詩学の源泉がある。  銀地のカバーに、黒地の帯。そこに銀文字で綴った上の紹介文からも読み取れる...
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テクストの誘惑 フィロロジーの射程

テクストの誘惑 フィロロジーの射程

岡崎 敦・岡野 潔 編
定価 2,000 円 (税別)
 私たちは,いま,書物や情報をめぐる大きな変容のただ中にいる。インターネットの急速な発展は,紙媒体からデジタルへというメディアの変化だけではなく,テクストの読み方から人々のコミュニケーションにいたるまで,従来は想像もできなかった新たな地平を開こうとしているかのようにみえる。 ところで,情報やその意味をめぐって,人類は,太古の昔から多くの思索と経験を積み重ねてきた。なかでも,いくつかの地域で,今日「人文学」として認知されるに至った知の分野においては,とりわけ文字媒体に定着された情報の性格判定,読解...
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弥生時代の青銅器生産体制

弥生時代の青銅器生産体制

田尻義了
定価 7,600 円 (税別)
弥生時代に日本列島で初めて青銅器の生産が行われたが,特に北部九州では青銅器生産の証拠となる弥生時代の石製鋳型が多く出土している。これまでの研究の多くは,鋳型に彫り込まれた製品に関心が向けられてきたが,本書では鋳型自体に注目し,鋳型を製作する際に残った加工痕の分析を行い,そこから当時の製作技術や加工方法の類似度の比較を行い,生産体制の復元を試みた。また,鋳型に関する研究とあわせて製品に関する研究も行い,弥生時代の北部九州では珍しい文様が鋳出された青銅器である小形仿製鏡や,形態が複雑な巴形銅器の分析...
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水の女

水の女

小黒康正
定価 3,800 円 (税別)
 ヨーロッパ文学における「水の女」の系譜は,大小さまざまな流れから成り立つ。但し,その本流は,古代ギリシア神話を水源とし,キリスト教のもとで形を変えながら,中世やルネサンス期の民間伝承や民衆本を経て,近代ドイツのメールヒェンにて川幅を広げ,更にデンマークへと至り,世界文学という海原に流れ出る。 こうした流れの中でドイツ文学の役割は大きい。セイレンの後裔たちは,明るい海原ではなく,奥深い森の湖沼に現れるようになると,文学において頻出する「他者」となり,同時に内面化された「他者」となる。つまり,「水...
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将来世代学の構想

将来世代学の構想

高橋隆雄 編
定価 2,800 円 (税別)
本書は,哲学・倫理学,政治哲学,法社会学,経済学,医学,看護学,政策学,紛争解決学などの幅広い分野から「将来世代学」という新しい学問分野を構想するものである。各々の学問の現在の課題を将来世代への責任と人間の幸福という観点から検討・統括することにより,社会の総体に関わるパラダイムの再検討を迫る。
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