雲仙火山災害における防災対策と復興対策
- 定価 8,580円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,長期化・大規模化した雲仙普賢岳の火山災害(平成2―7年)の災害応急対策から復興対策に至る経緯および災害対策・復興対策に関する市民のニーズを詳しく調査した結果をまとめ,火山災害対策の現状と課題を実態に即して明らかにしている。これによって市街地に接近した活火山地域の防災対策および復興対策のあり方を提言する。 (さらに…)
イギリス資本市場の形成と機構
- 〔品 切〕(参考:本体価格 6,000円)
本書は,17世紀末から第1次世界大戦までの220年にわたる,イギリス資本市場の歴史的展開を,市場形成と取引機構の点から,分析した本格的な専門書であり,金融論・金融史研究に不可欠な研究書である。市場形成の点では,国債,運河・鉄道株式市場を,取引機構の点では,証券取引のグローバル化の端緒である裁定取引ネットワークと,そして,ビッグ・バンによって変容を遂げたジョビング・システムを対象とし,現在の証券取引のグローバル化をも視野に入れて分析している。 (さらに…)
日本民法典と西欧法伝統
- 〔品 切〕(参考:本体価格 8,500円)
日本民法典は,1998年に施行百年を迎えた。その主たる母法であるフランス民法典とドイツ民法典は,それぞれの独自性をもちつつ,ローマ法以来の二千年を超える法伝統の中で編纂されている。本書は,日本民法典の規定や制度の形成とその後の展開をそのような西欧法伝統の中で評価し位置づけることを企図して開催された国際シンポジウムの 成果を纏めたものである。 (さらに…)
マルチメディア時代のドイツ語教育
- 定価 4,400円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書では,現状のドイツ語教育の問題点の分析から出発し,九州大学での授業実践の紹介,ドイツ語CD-ROM教材の比較・分析などを通して,マルチメディアを利用したドイツ語教育の可能性と問題点を検証する。また,ドイツ語教育の将来に向けて,新しいカリキュラムや外国語教育担当教員養成のための大学院構想を含めて提案する。 (さらに…)
中・近世西欧における社会統合の諸相
- 定価 9,020円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本論文集は,中・近世西欧において社会諸層がそれぞれの属する共同体や領主制の枠組みを越え多様な回路で取 結ぶ複合的な関係を,「社会統合」のキーワードのもと,「都市・農村関係」,「領主制」,「生産・流通」,「権力構造」の4側面につき実証的に読み解くことを狙いとしている。 (さらに…)
台湾アミ族の宗教世界
- 定価 6,270円(税率10%時の消費税相当額を含む)
台湾アミ族では,シカワサイといわれる呪医と,かつて存在した祭祀氏族が,宗教儀礼を司っていた。筆者は,台湾花蓮市近郊の南勢アミ村落で,1991年から92年にかけての予備調査,94年から96年にかけての本調査で得た資料をもとに,アミ族の空間認識が方位性とフラクタル性をもつことを指摘しながら,かつて2種類の宗教的職能者によって構成されていたアミ族の宗教世界を明らかにした。 (さらに…)
Atlas of Cystic Neoplasms of the Pancreas
- 〔品 切〕(参考:本体価格 6,000円)
最近の画像診断の進歩とともに膵嚢胞性腫瘍は多く発見されるようになった。特に"ムチン産生膵腫瘍"は日本で発見された疾患でその多くは我が国よりの報告である。ムチン産生膵癌は予後の良い膵癌として知られ,膵癌の初期浸潤も観察されることで知られている。1996年のWHO膵外分泌腫瘍の組織分類の報告以来,嚢胞性膵腫瘍はそれに従って報告されるようになってきたが,まだ種々の問題点を含んでいる。今回,自験例を中心に膵嚢胞性腫瘍をWHO分類に従ってアトラスとして出版した。この出版は時機を得たもので膵臓病専門家や消化...
認知考古学の理論と実践的研究
- 〔品 切〕(参考:本体価格 7,000円)
認知考古学はプロセス考古学とポストプロセス考古学の対立を超える21世紀の新パラダイムとなる可能性をもつ。本書は,伝播論や形式学などの考古学における普遍的かつ基本的問題に関わる理論的枠組みを認知的視点から再構築することをめざす著者が,認知考古学とは何かを日本考古学の資料を用いて世に問う本格的理論と実践の著である。 (さらに…)
ヨーロッパ中世古文書学
- 定価 15,400円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書はヨーロッパ古文書学の父,フランス実証主義史学の確立者として知られるジャン・マビヨン(1707年没)の主著に関する世界で最初の現代語訳である。著者は17世紀の戦乱による史料の散逸と誤った準則の横行を前にして,「文書は古ければ古いほど疑わしい」とする通説と闘うため,そして「歴史は正しく保存されない限り死滅する」との固い信念から,デカルトの新しい合理的方法論に基づいて,真偽判別の要素を文書の材質,書体,文体,下署,印章,日付事項に分類し,総合的視点から新しい準則を導き出すことに成功,ここに近代...