社会学
- 定価 2,200円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,大学,短期大学,専門学校などで社会学概論を学習する際に,テキストとして実際に役立つことを念頭において編集された。ページ数の多い大きな著作は講義時間内ではとてもこなしきれない。加えて価格も高くなり,学生も購入しにくくなる。そのため本書では,ページ数や価格を抑えると同時に,内容的にも社会学の入門書として必要十分なものとなるよう,構成等の工夫を凝らした。執筆陣は主として若手研究者であり,その分内容的にチャレンジングなものとなっている。これら執筆陣をうまくまとめあげているのが長年にわたって社会学...
トカマク概論
- 定価 9,240円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,世界中の核融合研究者の間で高い評価を受けている『Tokamaks』第一版の日本語訳です。核融合プラズマの磁場閉じ込め方式の一つである「トカマク」の原理を総合的に理解するためには物理,数学,工学や先進技術など多くの分野の知識が必要となりますが,本書では関連したトピックスをそれぞれ2ページに集約しており,簡明にしかも総合的に説明しています。核融合研究が大きく進展し,ITER(国際熱核融合炉)が国際協力で実現されようとしている現在,トカマクについての解説書としてタイムリーで最適な書と言えるでし...
噴火のこだま
- 定価 5,720円(税率10%時の消費税相当額を含む)
1991年6月のフィリピン・ピナトゥボ山の大噴火は,20世紀最大級の規模であった。もっとも深刻な被害を受けたのは,ピナトゥボ山麓一帯で移動焼畑農耕を生業として暮らしていた先住民アエタであった。本書は,被災したアエタたちの,10年にわたる生活再建の歩みと,NGOの関与についての記録である。とりわけ,噴火を契機として,彼らが先住民としての自覚を強め,民族として新生していった経緯について明らかにする。 (さらに…)
初期シベリア出兵の研究
- 定価 4,180円(税率10%時の消費税相当額を含む)
同時代人からも「無名の師」と言われた日本のシベリア出兵。しかし,この戦争には,「チェコ軍救援」という,よく知られた大義名分とは別に,後藤新平によって「新しき救世軍」という旗が掲げられようとしていた。 本書はこの「新しき救世軍」構想をキーにして,シベリア出兵構想の登場と決定,さらに出動していった将兵の様子を明らかにする。 (さらに…)
The Process of Agricultural Growth in Thailand
- 定価 10,120円(税率10%時の消費税相当額を含む)
1950-1997年の期間におけるタイ農業の投入,産出,価格および分配に関する統計系列を推計・整備し,それを用いたタイ農業成長過程の分析結果から,推計系列の妥当性を示した。本書の推計系列は成長過程の数量的把握・分析,及び経済発展理論の検証を可能とし,タイ農業の現状把握と将来設計を堅固なものとする。 (さらに…)
政策分析2002
- 定価 4,180円(税率10%時の消費税相当額を含む)
日本経済の各個別領域で生じつつある変化と,それに伴う政策的課題を確定し,これらの個別領域における諸問題を社会経済システムないしは国際経済・安全保障環境といったより広い文脈の中で捉え直すことにより,今後日本経済が直面する多様な政策的課題に対して総合的・多角的な評価を加える。 (さらに…)
内村鑑三のキリスト教思想
- 定価 4,400円(税率10%時の消費税相当額を含む)
明治以降最大のキリスト者,内村鑑三(1861―1930年)は,近代日本の多くの歴史的出来事(不敬事件,帝国主義批判,非戦論等)に関わっているが,本書では,その背景を形成するキリスト教思想に考察の射程を限定し,その核心と展開を解明する。札幌での入信以来終生維持される宇宙論的神の概念と米国アマスト大学で初めて獲得された贖罪信仰(十字架のキリスト),この二つの中心思想がどのように交わり,内村の壮年期のキリスト教思想を形成しているか,さらに,この思想がどのようにして晩年の再臨思想(終末論)へと発展してい...
子どもたちの「居場所」と対人的世界の現在
- 〔品 切〕(参考:本体価格 6,000円(初刷は6,800円))
「居場所」とは何か。今日の子どもたちは日常生活の中でどのような「居場所」をもっているか。「居場所」の構成条件は何か。「居場所」は子どもの発達にとってどのような意味をもっているか。 本書は,子どもの発達と「居場所」との関連を教育学,社会学,心理学,精神分析学,地理学,建築学など,発達を共通に対象とするさまざまな学問分野から解明していった学際的研究の成果である。 (さらに…)
異文化の中の郭沫若
- 定価 7,700円(税率10%時の消費税相当額を含む)
郭沫若は日本と深い関わりを持つ現代中国の文学者であった。彼は大正3年から12年までの間日本に留学していた。この十年間,彼は西洋医学を勉強しながら文学者への道を歩み,日本という異文化の中で同時代中国の新詩の流れを変えてしまうほどの文学巨人に成長した。もともと医学生の彼は何故詩人になったのか,異文化の狭間にいる彼は日本でどんな思想に接し,精神的にどんな滋養を吸収していたのか。青天の霹靂のように中国新詩壇を震撼させた彼の処女詩集『女神』を育んだ創作環境と詩人の精神風土は未だに解明されていない。 本書は...
英国バラッド詩60撰
- 定価 7,700円(税率10%時の消費税相当額を含む)
バラッド詩(Literary Ballad)とは,庶民の叙事詩である英国伝承バラッド(Traditional Ballad)の様々な要素の模倣とそこからの発展によって生まれた,職業詩人たちによる作品をいう。本書は,18世紀から20世紀前半にわたる代表的な作品を収めた,日本初の本格的なバラッド詩のアンソロジーである。各時代ごとに15篇を選定し,合計59名の詩人による60作品に,バラッド詩の系譜における位置付けを中心とした解説と語註を付した。バラッド研究の基礎資料であり,バラッド詩とは何かを提示した...