社会科学 教育
旧韓国―朝鮮の日本人教員
- 定価 8,250円(税率10%時の消費税相当額を含む)
日本人が旧韓国―植民地朝鮮の教育界を牛耳っていたことは事実であるが,日本人教員の具体的な人事や教育活動を総体として把握することは困難である。そこで本書では,便宜的な方法としてふたつの方向からの接近を試みた。彼ら日本人教員の出身県と出身校からのアプローチである。 第1部は,西日本各県(山口・福岡・佐賀・熊本・鹿児島・沖縄)出身者の動きを追跡したものである。 第2部は,戦前日本の高等師範学校4校と旧韓国―植民地朝鮮との関わりを追求したもので,第I部を県人会版とすれば,第II部は高師同窓会版である。...

地域社会と教育
- 定価 6,270円(税率10%時の消費税相当額を含む)
近年の急激な社会の変化に伴って子どもの生活も大きく変化してきた。本書は,子どもの生活領域のなかでも,特に変化の急な地域社会での生活に焦点を合わせ,社会の変化とともに子どもの地域生活がどのように変化してきたのか,そしてその地域生活の変化が子どもの発達にどのような影響を及ぼしているのかを実証的に解明しようとしたものである。 (さらに…)

Teaching about Japan in Japan
- 〔品 切〕
近時,日本に対する予備知識をもたないままに来日し,半年または1年間程度滞日して,我が国の大学で学ぶ短期留学生が増えている。かかる学生に,英語による授業を提供する場合,いかなる教材を用いて,いかなるメソッドを用いるべきか。これは我が国の大学教師にはまったく新しい経験であり,手探りで教授法を開発しなければならないものである。また国際的な単位互換制度が発展してくると,教育の国際的水準の維持確保が強く要請されるようになる。本書は,欧米の最高峰の地位にある大学教師と九州大学の教官が,それぞれの教育スタイ...

解釈学的教育学の研究
- 定価 3,740円(税率10%時の消費税相当額を含む)
この書は,斯学の第一人者である筆者の長年に亙る先端的かつ鋭利な研究成果の集大成である。第1部では教育学の科学性を学理論論争を踏まえて検討し,解釈学的教育学の理論形成に対する実践哲学の認識モデルの射程を論究し,更にディルタイ,ミッシュ,ボルノウの思想的系譜を解明した。第2部ではチュービンゲン学派の解釈学的教授学の研究をテーマとして,「構成的教授学」の理論構造を究明し,現在の教師養成のテクノロジー的思考への疑念から教育をテクネーとして捉え,その能力を培うテクネーの学と,人間疎外からの復路としての教...

子どもの仲間集団の研究 [第2版]
- 〔品 切〕
ギャング・エイジと呼ばれる児童期の子どもの仲間集団を活動集団と交友集団とに類型化して,それぞれの集団の構造,過程及び機能と活動を,観察法,面接法,評価法,ソシオメトリーなどの調査手法を駆使して解明していった研究成果。子どもたちと直接接触して具体的に子どもの仲間集団を把握し,その集団内部の様相を克明に分析して,子どもの仲間集団研究に新たな視点を導入するとともに,子どもの社会学的研究に新たな理論を提供する。第2版では,子どもの仲間集団の相互作用過程の観察データに,新たにカテゴリー・システムの分類を...

旧韓国の教育と日本人
- 定価 7,480円(税率10%時の消費税相当額を含む)
日韓併合(1910年)は一日にして成ったのではない。教育の分野でも日本は,すでに日清戦争(1894―5年)当時から旧韓国の教育行政や学校教育に深く関与し,その延長線上に植民地時代の同化・皇民化教育があったのである。本書は,旧韓国の教育への日本人の関わりを政治家・学務官僚・教員の3側面から追求し,植民地教育準備工作の全体像に接近しようとしたものである。 (さらに…)

少年団運動の成立と展開
- 定価 8,360円(税率10%時の消費税相当額を含む)
日本の少年団運動は英国のボーイスカウト運動の影響を受けて大正年間に成立する。その後軍部の影響力のもとに学校少年団として別途発展し,戦時下でボーイスカウト系少年団とともに統合される。戦前の少年団運動とは何であったかを新資料をもとに追求する。

マレーシアの民族教育制度研究
- 定価 4,620円(税率10%時の消費税相当額を含む)
多民族社会マレーシアで展開されているマレー系,中国系それぞれの民族コミュニティと教育制度との関係を検討し,教育を通しての国家と民族との関わりを考察する。一国家内での多様な民族教育のあり方,各民族にとっての教育制度の存在意義を社会的かつグローバルな視野から問い直す。(1998年度日本比較教育学会「平塚賞」本賞受賞)

尋常中学校の成立
- 定価 7,700円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は福岡県域を対象として,尋常中学校の成立にいたる過程を藩校や私塾の教育からの高等普通教育を求める心性に導かれたものと理解し,近代日本における中等教育成立の史的構造を問題史的に解明しようとするものである。

旧韓末「日語学校」の研究
- 〔品 切〕
日清戦争から韓国併合にかけての旧韓末期に生成した「日語学校」は,韓国側が自らの開化のため日本語および「日本語による普通学」を主体的に学んだ場であり,日本側にとっては,実質的な勢力浸透を図るための橋堡であった。本書は,従来明らかでなかった近代日韓教育交流史の一角を照らし出す。
