社会科学 教育
博士号につながる「教科教育実践学」論文の書き方
- 定価 2,640円(税率10%時の消費税相当額を含む)
巷には論文執筆指南の書籍が数多く溢れています。しかしながら、博士課程の学生はそれらを参考にしてもなかなか論文が書けません。なぜでしょうか。それは、苦労なく論文を書ける人が指南書を書いているからです。 学校教育系博士課程の学生は、学校教員の職を持ったまま入学する学生や、大学院の修士課程や専門職学位課程を修了して進学する学生がほとんどです。難関の博士課程の入試を突破した優秀な学生さんにも関わらず、3年間での博士の学位取得者は思ったほど多くありません。博士の学位取得の要件である査読有学術論文が書けない...
アクティブ・ラーナーを育む
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九州大学では、アクティブ・ラーナーの育成を目指す新カリキュラム「基幹教育」を2014年度より開始しました。その最大の特色となるのが、全学部新入生必修の先進的なアクティブ・ラーニング科目として開発された「基幹教育セミナー」と「課題協学科目」です。本書では、この2つの必修科目の実施事例を通して、担当教員の専門分野や教育経験を問わない、「誰でもできるアクティブ・ラーニング」のための教育手法や科目運営体制を詳しく説明します。そこで特に重要なポイントとして取り上げるのが、担当教員向けに新たに作成された実施...
グローバル人材へのファーストステップ
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九州大学では学部1,2年生を対象に、海外初心者でも行きやすいソウル、釜山、台北、ハワイを舞台とした、現地の学生と教え合いながら学ぶ楽しさを体験できるプログラムを提供している。協働学習の面白さを体験することで、長期留学に対する学生の興味、挑戦心を引き出すファーストステップとなるプログラムをどのように作り上げてきたのか、その秘訣を紹介する。短期留学プログラムにPBL (Problem-Based Learning)とTBL(Team-Based Learning)を導入し、東アジア社会の共通課題につ...
小・中・高等学校でのプログラミング教育実践
- 定価 2,420円(税率10%時の消費税相当額を含む)
インターネットを介した仮想空間と生活における現実空間が融合した新たな社会 (Society5.0) が始まろうとしています。それに伴って新しい社会に合わせた情報教育が社会的に必要となり、2020年度から学校教育においてプログラミング教育が必修化されます。これまで主に中学校の技術・家庭科 (技術分野) と高等学校の情報科で行われていたプログラミング教育ですが、これからは小学校から高等学校まで一貫した教育が行われます。本書は、小・中・高等学校を通したプログラミング教育実践を扱う最初の書籍であり、学校...
保育実践へのエコロジカル・アプローチ
- 定価 4,950円(税率10%時の消費税相当額を含む)
日々の保育のなかで子どもたちが出会っている「環境」を理解するにはどのようなアプローチが必要なのか。本書は、筆者自身が保育者として経験した事例を、エドワード・リードの生態学的経験科学の立場から記述・考察することで、理論と実践を往還する新たな保育環境論を構築する。その軸となるのが、「出会われていない環境」の概念である。保育者と子どもを取り巻く環境は、未だ出会われざる側面を隠しつつそこにある。「ありふれたもの」がもつ豊かな保育の可能性を掘り起こす、「エコロジカル・アプローチ」提唱の書。 (さらに&he...
わが町にも学校を
- 定価 5,940円(税率10%時の消費税相当額を含む)
日本統治下の台湾では1922年に第二次台湾教育令が公布され、中等以上の学校が日本人と台湾人の共学となった。これ以降、学歴社会化が進行し、都市部のホワイトカラーを中心に受験熱が高まっていった。しかし台湾では、中等・高等教育機関は統治者によりその設置を注意深くコントロールされていたため、学校数が日本内地に比して圧倒的に少なく、多くの地域に未設であった。そのような状況は、進学希望者のみならず、広く地域の住民にも問題視され、日・台双方の住民による中等・高等教育機関の誘致をめざす運動が地域単位で行われるよ...
技術科教育概論
- 定価 2,420円(税率10%時の消費税相当額を含む)
ものづくりなどの実践的・体験的な学習活動を通して、材料と加工、エネルギー変換、生物育成及び情報に関する基礎的・基本的な知識及び技術を習得するとともに、技術と社会や環境とのかかわりについて理解を深め、技術を適切に評価し活用する能力と態度を育てる。 2017年に文部科学省の新しい学習指導要領が公示され、中学校の技術科においては、技術分野の目標はこのように記されている。本書は教員養成系の大学・学部の教員や学生に加え、中学校の技術科教師や工業高校の教師も対象とした技術科教育のテキストであり、2009年に...
思考する歴史教育への挑戦
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1990年代からアメリカで繰り広げられてきた、合衆国史は誰のものかという歴史論争の中で、歴史教育カリキュラムは、ある意図に沿って登場人物や出来事が選ばれ、再形成されていった。しかし、こうした意図的な選択からこぼれ落ちた視野からも歴史を考える力の必要性を訴える、アメリカの歴史学者ワインバーグの考えは、現在のアメリカ教育関係者の間で多くの支持を得ている。では、そうした歴史的思考力の育成は、カリキュラムや学校現場のなかでどのように体現されているのだろうか。本書は、アメリカ、特にニューヨーク州とイリノイ...
ピア・パワー
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友情と忠誠心、友達からの人気とグループ内の序列。リーダーの支配と取り巻きの追従、いじめられた子どもの悲哀。互いに反発し距離を取りながらもやがては魅かれゆく少年と少女...。 戸惑い揺れ動きながらも、仲間集団を通して成長していく、著者夫妻自らの子を含む子どもたちの姿を、8年間に及ぶ調査観察により解き明かした、子ども社会学不朽の名著、待望の翻訳。 (さらに…)
野研! 大学が野に出た
- 定価 1,980円(税率10%時の消費税相当額を含む)
2008年に北九州で生まれた「大學堂」というムーブメントと、そのバックボーンである「九州フィールドワーク研究会(野研)」の秘密を語る。この本はフィールドワーク教育に関する一冊のマニュアル本のような様式を装っているが、たぶん期待されるようなノウハウはほとんど書かれていない。むしろ反対に、近代教育によって培われてきた強固なマニュアル依存、すなわち「学校の呪い」を、すこしずつ解いていくことを意図している。どこかのページで「おもしろい!」と感じたその瞬間に、ひとつの思考モデルが姿をあらわすだろう。それこ...