荷為替信用状・スタンドバイ信用状各論
- 定価 4,950円(税率10%時の消費税相当額を含む)
国際取引上の債務者の支払いを第三者たる発行銀行の支払約束によって代置することを主目的とする荷為替信用状と、取引が正常に展開しない場合や予想された特定の危険が現実化した場合の保障手段として、発行銀行が危険の負担者の請求あり次第直ちに支払うとの約束であるスタンドバイ信用状(銀行保証状、スタンドバイ・クレジット)の法的構造について、ドイツ法を中心とする比較法的研究と、実際の法的紛争に関する法解釈論的研究を平行して行う、わが国で初めての総合的研究書。 欧米においては判例や学説を引用し、参照文献の該当ペー...
人口減少・高齢化と生活環境[新装版]
- 定価 4,180円(税率10%時の消費税相当額を含む)
日本各地の山間地域の実地調査により過疎地域の状況と地域の生活機能が衰退していく過程を分析するとともに,ニュータウンの衰退に見られるように大都市近郊でも確実に進行している人口減少・高齢化の問題を検討する。そしてこれら諸問題の解決の糸口としての「社会関係資本(ソーシャル・キャピタル)」の可能性を考察する。地方創生論のさきがけ,新装版で登場。 (さらに…)
低成長時代の経済学
- 定価 5,060円(税率10%時の消費税相当額を含む)
創設当時の学部の様子や教授陣の思い出を語る回想編と、現在の経済学部における最新の研究成果を掲載する論文編。ふたつの切り口から、久留米大学経済学部の20年間を総括する。 (さらに…)
新版 現代の社会教育と生涯学習
- 定価 3,080円(税率10%時の消費税相当額を含む)
近年,社会教育・生涯学習の現場では,社会教育行政の危機と言えるような再編成が進行している。現在,私たちが直面している社会的危機において,社会教育・生涯学習はいかに持続可能たり得るのかを考える必要がある。本書では,現代社会との関連で社会教育・生涯学習の今後の在り方について考察し,なお且つ,学生の社会教育主事講習テキスト等にも利用できるよう,社会教育・生涯学習の基礎的理解が得られる構成となっている。 (さらに…)
社会人になる前に読んでおきたい! ビジネスコミュニケーション
- 定価 1,540円(税率10%時の消費税相当額を含む)
ここ数年、大学では多分野、異文化の環境でも対応できるバランスの取れた人材、さらには世界中どこででも活躍できるグローバル人材育成をキーワードに多くの取り組みを行っている。九州大学では「九大生よ、ビジネスを学ぼう!」と題し、企業の様々な側面で活躍する多様な講師陣がビジネスとは何かについて自らの経験をもとにした講義を行っている。その中で最も多くの学生の支持を集めているのが、本書のもととなった松尾正弘氏によるビジネスコミュニケーションについての講義である。それは多くの学生がコミュニケーション能力に不安を...
都市理解のワークショップ
- 定価 2,970円(税率10%時の消費税相当額を含む)
アーバンデザインをどのように教え、あるいは学ぶべきか。九州大学で新しく立ち上げた人間環境学という学際分野での実験的な都市理解のワークショップの試み。文系・理系入り乱れての「まちのフィールドワーク」から、商人の街と武士の町の二重構造が織りなす福岡市の現在と近代の痕跡を読み解く。商店街はこれからどう生き残るか。正解のない問題について、教員と学生そして町の人々のぶつかり合いが生んだ都市の記録。 (さらに…)
暮らしの視点からの地方再生
- 定価 2,970円(税率10%時の消費税相当額を含む)
「限界集落」「里山資本主義」「地方消滅」... 近年、地方の現状と将来を巡る議論が白熱している。しかし、旧来の枠組みを用いてマクロデータを分析する作業を繰り返していても、地域再生の現実的課題を解決する政策を提示することは出来ない。 本書では、食と農、結婚、家族、福祉、交通など地方の抱えている現状について、実際に農山村に暮らす人びとの声に耳を傾け、様々な問題の実態を報告するとともに、これら問題を超えた地方再生へ向けての可能性を訴えるものである。 (さらに…)
「自ら学ぶ大学」の秘密
- 定価 1,980円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,地域におけるこれからの大学のあり方について,北九州市立大学の地域創生学群をはじめとした取り組みを中心にまとめたものである。学生と教員が地域の「日常」を経験し続けながら,諸課題の解決に地域の方々と共に取り組んでいく姿は,少子高齢化に突入した時代の地域運営のモデルとなるだろう。大学教育が転換期を迎える中,本学の取り組みが近未来の大学像となることを期待したい。 (さらに…)
物にして言葉
- 定価 8,140円(税率10%時の消費税相当額を含む)
〈経験的実在論にして超越論的観念論、超越論的観念論にして経験的実在論〉。 カント理性批判の思索は、この世界反転光学の不断往還のうちに生起する。そして世界直観二局面(アスペクト)間の「にして」の反転が往相から還相へ折り返す刹那、あの中央読点の深層に広がる縹緲たる無の場所で、〈物にして言葉、言葉にして物〉という隠れた主題が新たに浮上する。ゆえに第一批判は、たんに認識論であるのみならず、つねに同時に存在論であり言語論である。そして三批判書は、われわれ人間が住まう「経験の可能性」の大地に「あるもの」と「...
遼東半島上馬石貝塚の研究
- 定価 8,800円(税率10%時の消費税相当額を含む)
1941年に日本学術振興会によって行われた遼東半島上馬石貝塚の発掘は、長い間その資料が公開されないままであった。それは、新石器時代から青銅器時代さらに初期鉄器時代に至るまで連綿と続く遺跡であり、本地域の基準的な土器編年網を構築できる遺跡であった。これによって作り出された遼東土器編年は、中国中原と朝鮮半島さらには北部九州を結ぶことができるものであり、弥生の実年代を考古学的手法によって唯一解明できるものである。その結果、北部九州の弥生時代の開始は紀元前8世紀頃にあることが証明された。さらには、韓国無...