社会科学
高齢社会
- 定価 3,520円(税率10%時の消費税相当額を含む)
高齢社会の抱える課題は,極めて多面的な対応が求められる。医療や福祉,高齢者のQOLを支える社会構築,権利擁護の法的整備,テクノロジーによる多様な支援の充実。本書の発刊母体である熊本大学高齢社会総合研究プロジェクトは,全学横断のメンバー構成に在野の専門家も交え,高齢社会における尊厳の実現と地域の再生という課題を共有して,それぞれの専門分野からする学際的な研究と実践を展開してきた。 本書は,日本の大学では初めて発足した,学際的老年学(Gerontology)プロジェクトの成果を世に問う成書である。...

中国大陸の火山・地熱・温泉
- 定価 1,100円(税率10%時の消費税相当額を含む)
広大な中国大陸には,わが国とはとても異なった自然が存在しています。わが国ではなじみ深い火山・地熱・温泉でもそうです。大平原を埋め尽くす広大な溶岩原。200万年以上にわたって成長を続ける巨大な玄武岩質火山。プレートの衝突によって形成された活発な地熱活動。そこには中国大陸の熱い息吹が感じられます。本書は10年間にわたる日中両国研究者による共同研究の成果を,フィールド調査の苦労を交えながら生き生きと紹介しています。 (さらに…)

NEW PERSPECTIVES ON POLICY PLANNING AND ANALYSIS 2002
- 定価 6,600円(税率10%時の消費税相当額を含む)
『政策分析2000』・『政策分析2001』・『政策分析2002』と重ねた,政策評価研究会の研究成果を広く海外の研究者と読者に伝えるための英語版。90年代の日本経済の軌跡と今後わが国が直面する政策的課題の理解に資することを目指す。 (さらに…)

情報技術と差別化経済
- 定価 3,300円(税率10%時の消費税相当額を含む)
情報化経済の帰結は,すべての産業で差別化が進むことであるという仮説を展開したのが本書である。これを本書では「差別化経済」と呼ぶ。 差別化は製品差別化に代表される概念である。製品差別の諸理論を検討することにより,情報技術が製品差別をもたらし,また,それが情報技術の本質的な特徴からももたらされることを示した。 経済の基底に流れる大きな変化を「差別化経済」と捉え,ひとつの分析視角を提示したものである。 (さらに…)

経済成長分析の方法
- 定価 3,520円(税率10%時の消費税相当額を含む)
最近,国際競争力を回復させる構造改革,特に,イノベーションとそれを支える教育改革が強調されている。このような問題は,静態的あるいは短期的なコンテクストのもとでは充分に論究することが不可能であり,長期的かつ動態的なパースペクティブに立った経済分析の確立を必要としている。このような状況を踏まえて,本書ではイノベーションと人的資本のマクロ動学分析が試みられる。理論と実証に関する分析を含んでおり,本書を通読・読了すれば最近の成長論に関する包括的な知識と素養を習得することができる。本書では厳密性・一貫性を...

民族共生への道
- 定価 3,080円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,アジア太平洋地域におけるエスニック・グループをめぐる様々な状況を取り扱っている。そこに見られるエスニシティは他のグループや上位社会などとの相互関係の中で多元性,状況性,可変性を帯びており,「民族共生への道」も様々である。グローバル化の進展が民族や文化をめぐる新たな状況や関係を生みだす中,多元的かつ状況的なエスニシティのあり方を理解し,民族や文化の違いや他者の存在を認め合いながら協調する努力を重ねていくことは,私たちに課せられた重要な課題である。 (さらに…)

祈りと祀りの日常知
- 定価 8,250円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,聖人像を祭祀する小聖堂のフィエスタ,カトリック儀礼の聖週間,また個人的信奉の諸実践や,呪文祈祷書(オラシオネス)と精霊観念を基とした呪術的治療者(メレコ)の諸活動,精霊にまつわる様々な経験譚などを通して,ビサヤ民俗社会を知識という観点から叙述した民族誌である。 (さらに…)

憑依と語り
- 定価 6,380円(税率10%時の消費税相当額を含む)
アフロアマゾニアン宗教,すなわち黒人奴隷制と天然ゴムブームがブラジル・アマゾンで生み出した,著しく混淆的なアフリカ系憑依文化のエスノグラフィー。「深層の心理」ではなく「表層の語り」に照準し,アイデンティティ,歴史,語りのあいだの相互反照的関係の密林に分け入り,憑依文化の人類学的分析の新たな可能性を拓く。 (さらに…)

社会学
- 定価 2,200円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,大学,短期大学,専門学校などで社会学概論を学習する際に,テキストとして実際に役立つことを念頭において編集された。ページ数の多い大きな著作は講義時間内ではとてもこなしきれない。加えて価格も高くなり,学生も購入しにくくなる。そのため本書では,ページ数や価格を抑えると同時に,内容的にも社会学の入門書として必要十分なものとなるよう,構成等の工夫を凝らした。執筆陣は主として若手研究者であり,その分内容的にチャレンジングなものとなっている。これら執筆陣をうまくまとめあげているのが長年にわたって社会学...

噴火のこだま
- 定価 5,720円(税率10%時の消費税相当額を含む)
1991年6月のフィリピン・ピナトゥボ山の大噴火は,20世紀最大級の規模であった。もっとも深刻な被害を受けたのは,ピナトゥボ山麓一帯で移動焼畑農耕を生業として暮らしていた先住民アエタであった。本書は,被災したアエタたちの,10年にわたる生活再建の歩みと,NGOの関与についての記録である。とりわけ,噴火を契機として,彼らが先住民としての自覚を強め,民族として新生していった経緯について明らかにする。 (さらに…)
