社会科学 法律・政治
『臺灣私法』の成立過程
- 定価 6,160円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書はまず,20世紀初頭に行われた台湾旧慣調査の「最終報告書」である『臺灣私法』に対して,不動産に関する「舊慣」の記述を素材とし,その先行報告書を含めたテキスト群に徹底して層位学的分析(critique stratigraphique)を施すことを第一の作業とする。それによって,『臺灣私法』に至る過程において何を論拠に何処までの議論がなされたのか,その思考の変遷・推敲の過程を辿り,或いは棄てられ,或いは採用される可能性のあった記述との間の緊張関係に目を向け,最終的な記述が選択されたことの意味を再...

International Commercial Arbitration
- 定価 4,620円(税率10%時の消費税相当額を含む)
当事者自治は商事仲裁の基本原則・核である。本書は、当事者自治に焦点をあてながら、アメリカの判例を検索・分析して商事仲裁の本質に迫り、各分野の紛争事例を通して、仲裁と裁判の管轄の境界をどこで画定できるかを模索する。判例の形成・法律の改正により、仲裁の当事者自治の範囲が拡大してきていることを示している。 (さらに…)

石油市場の政治経済学
- 定価 3,740円(税率10%時の消費税相当額を含む)
複合的相互依存が急速に浸透する現代国際社会においては, 200カ国にも及ぶ国々の政治経済体制を実際に体系化するとなると容易ではない。そこで本書では, 政治経済学の主要理論を取り上げ, それぞれがいかに多様な政治経済体制を理論的に構造的に抽出しようとしているのかを考察すると共に,ステイティズム理論を応用して日本とカナダにおける石油市場への介入に焦点をあて,両国の石油問題および政治経済体制の特徴を考察している。比較政治経済学,国際関係論あるいはエネルギー問題研究の必読書である。 (さらに&helli...

刑事実体法と裁判手続
- 定価 7,700円(税率10%時の消費税相当額を含む)
1997年に77年間の激動の生涯を閉じた井上正治博士を,生前交流のあった研究者及び門下生が中心となり追悼する論集。井上博士との交流を回顧した2篇の追想と,さまざまな視点から刑事法学を論じた19篇の論文から成る。 (さらに…)

中国の伝統法文化
- 定価 4,180円(税率10%時の消費税相当額を含む)
伝統中国社会は「法」をどのようなものと観念してきたか,また,そこでのあるべき法とはどのようなものであったか。本書は,古代における「法」という漢字の成立伝承から説きおこし,数千年に及ぶ中国法文化の歴史を概観しつつこの課題に迫る。中国法の特質は判例と成文法が有機的に結合した「混合法」様式にあったという著者のユニークな結論は,中国における近年の法思想史研究の貴重な成果として注目に値しよう。 (さらに…)

刑事判例の研究 (その二)
- 定価 4,950円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,わが国の重要な刑事判例に関して,著者がこれまでに行ってきた判例研究を集成するものである。著者の判例研究は,緻密な事実把握に裏打ちされた法解釈論であり,その説得力には定評がある。それぞれが公刊された年月日にはかなりの開きがあり,古い年代のものも含まれているが,取り上げられた判例はいずれも今日なおその意義を失っていない。研究者や実務家によって常に身近において参照されるべきものであるばかりでなく,大学における刑法講義の教科書あるいは参考書としても利用されることが期待される。 (さらに&hell...

刑事判例の研究 (その一)
- 定価 4,950円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,わが国の重要な刑事判例に関して,著者がこれまでに行ってきた判例研究を集成するものである。著者の判例研究は,緻密な事実把握に裏打ちされた法解釈論であり,その説得力には定評がある。それぞれが公刊された年月日にはかなりの開きがあり,古い年代のものも含まれているが,取り上げられた判例はいずれも今日なおその意義を失っていない。研究者や実務家によって常に身近において参照されるべきものであるばかりでなく,大学における刑法講義の教科書あるいは参考書としても利用されることが期待される。 (さらに&hell...

初期シベリア出兵の研究
- 定価 4,180円(税率10%時の消費税相当額を含む)
同時代人からも「無名の師」と言われた日本のシベリア出兵。しかし,この戦争には,「チェコ軍救援」という,よく知られた大義名分とは別に,後藤新平によって「新しき救世軍」という旗が掲げられようとしていた。 本書はこの「新しき救世軍」構想をキーにして,シベリア出兵構想の登場と決定,さらに出動していった将兵の様子を明らかにする。 (さらに…)

国際会社法論集
- 定価 5,500円(税率10%時の消費税相当額を含む)
商法「外国会社」規定の研究から国際会社法の体系化を目指す。内国会社法に対応する国際会社法を中核としながら,周辺の法分野の考察を行う。国際会社法研究をライフワークとする著者の論文集。 (さらに…)

通信と近代契約法
- 定価 4,950円(税率10%時の消費税相当額を含む)
19世紀半ば,電気通信取引の発展にともない,通信事故もまた多発した。各国の法律学は,その解決を迫られた。ケルンでの一訴訟事件から出発して,考察は,ヨーロッパ・アメリカ合衆国・日本に及ぶ。西洋法制史・比較法・民法学をつなぐ,13年の研究成果。 (さらに…)
