自然科学 工学

バロック期の都市風景画を読む

バロック期の都市風景画を読む

萩島 哲
定価 6,160円(税率10%時の消費税相当額を含む)
 バロックからロココに向かう激動の18世紀ヨーロッパ。絵筆一本で各地の王侯貴族の宮廷画家として活躍した放浪の画家,ベルナルド・ベロット。バロックの街並みを写真のように描く名手。本書は,このような風景画家ベロットを日本で初めて紹介した著作であり,特にベロットが親しみを込めて描いたドレスデン,その郊外のピルナ,ケーニヒシュタインの町の絵画を景観デザインの面から読み解いた著作である。 「絵になる景観」を追究する著者は,最も景観を重視した都市計画を実現したといわれるバロック期に描かれた彼の絵に着目して,...
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膜状凝縮熱伝達

膜状凝縮熱伝達

藤井 哲
定価 6,160円(税率10%時の消費税相当額を含む)
「膜状凝縮」は蒸気が液体に相変化する際に現れる凝縮形態の一つであり,各種工業プロセスで頻繁に現れる伝熱現象である。本書は,凝縮器の設計あるいは改良のための基礎となる膜状凝縮現象を,初歩的解説から最新の研究成果の紹介にわたって,体系的に述べるものである。 (さらに…)
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名所空間の発見

名所空間の発見

萩島 哲 編著
定価 2,530円(税率10%時の消費税相当額を含む)
 本書は,明治期に描かれた名所図録図会をテキストに,今日まで存在している141の神社を丹念に調べてその神社空間の景観構造を把握したもので,名所づくりによって都市活性化を考えている地方自治体の担当者には,貴重な情報をあたえるものとなっている。 名所とされたほとんどの神社周辺には,自治体によって指定されている「保存樹」を中心に鎮守の森が今日まで残されており,神社を訪れる方々にとって視点場としてあるいは視対象として,活用されていることを指摘している。 また,神社という古い素材に最新のコンピュータの技術...
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土壌中の溶質移動の基礎

土壌中の溶質移動の基礎

W.A.ジュリー,K.ロース/筑紫二郎 訳
定価 3,740円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,伝達関数を用いて,土壌を通過する溶質輸送に関して議論を展開するものである。伝達関数モデルの基本的な事項の説明から,応用面,すなわち,土壌による溶質の吸着がある場合,鉛直方向に不均一な土壌成層をなしている場合,初期に一様でない土壌水分分布が存在するような過渡的状況の場合,などへの展開を図っている。 (さらに…)
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New Measurements and Observations of the Treasury of Massaliotes, the Doric Treasury and the Tholos in the Sanctuary of Athena Pronaia at Delphi

New Measurements and Observations of the Treasury of Massaliotes, the Doric Treasury and the Tholos in the Sanctuary of Athena Pronaia at Delphi

伊藤重剛 編著
定価 20,900円(税率10%時の消費税相当額を含む)
「デルフィの神託」でよく知られたデルフィのアテナ・プロナイア神域は,19世紀末にフランスの調査隊の発掘で5棟の建物が出土しており,ユネスコの世界遺産に登録された重要遺跡である。本書は,その神域の大理石造りの2棟の宝庫及びトロス(円形の神殿様の建物)を対象に行われた調査の報告書である。各建物の建築的現況について,詳細な測量と図面の作成,写真撮影を行い,設計や施工の技術に関する新たな視点から分析・考察を加えている。 (さらに…)
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広重の浮世絵風景画と景観デザイン

広重の浮世絵風景画と景観デザイン

萩島 哲・坂井 猛・鵤 心治
定価 2,530円(税率10%時の消費税相当額を含む)
広重の浮世絵風景画は,日本のみならず海外でも多くの愛好家をもっており,万国の人を惹きつけてやまない魅力を持っている。「絵になる景観」を追求する著者達は,景観の基本的構成要素を,水,緑,道,まちなみの4つとし,本書では,この基本的構成要素にしたがって浮世絵を逐一調べ上げている。ついで,広重が描いた絵画と実際の景観との関連を論じ,俯瞰化や削除,移動配置などの広重のデザイン手法について述べ,「デフォルメ」などの構図上の工夫をしていることを指摘している。さらに,透視図法と広重の風景画との関連を詳細に調べ...
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鉱物資源論

鉱物資源論

志賀美英
定価 4,950円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,人類が鉱物資源を持続的に確保していくために解決しなければならない「枯渇」,「環境」,「利害対立」の3つの資源問題について,それぞれ社会的,歴史的背景や原因などを究明し,問題解決のために世界が取り組むべき目標を具体的に提示している。「枯渇」と「環境」は技術開発と技術移転によって,「利害対立」は相互依存の認識をベースとした発展途上国開発や貿易制度の改善などによって解決でき,それらを主導的に担っていくのは先進国であると述べている。また本書は日本の鉱物資源政策にも触れ,その大部分を輸入に依存する...
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都市風景画を読む

都市風景画を読む

萩島 哲
定価 4,950円(税率10%時の消費税相当額を含む)
「絵になる景観」を追求する著者は,印象派が描いた都市的風景画の視点場を,逐一現地調査によって発見し,実景と絵画の見比べて実景の構図の素晴らしさを確認すると同時に,そこに一定の法則が存在していることを示唆している。視点場探索で得られた成果は,絵画,実景の写真,視点場の位置を示す地図の3点セットでビジュアルに示されている。また,視点場さがしのノウハウ,発見に至るエピソードを交えながら記述してあり,市民の方々の関心をも呼ぶにちがいない。 (さらに…)
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Theory and Practice of Site Planning in Classical Sanctuaries

Theory and Practice of Site Planning in Classical Sanctuaries

伊藤重剛
定価 7,150円(税率10%時の消費税相当額を含む)
 本書は,古代ギリシア・ローマの建築家たちが,比例理論と古代尺を用いて神殿などを神域の中にいかに配置したのか,実践的に分析した著作である。これでアテネのアクロポリスなど古代神域の設計法が明らかになった。 (さらに…)
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中径間橋梁の動的耐震設計[改訂版]

中径間橋梁の動的耐震設計[改訂版]

大塚久哲 監修/土木学会西部支部中径間橋梁の耐震性向上に関する研究委員会 著
定価 5,280円(税率10%時の消費税相当額を含む)
 阪神大震災を契機に道路橋示方書が改訂され,複雑な地震時挙動をする橋梁に対しては動的耐震設計を行うことになった。それを受けて土木学会西部支部では研究委員会を発足させ,実務者の参考になりうる設計資料を作成すべく検討を行った。 本書は,その成果を橋梁の設計に携わる技術者や,耐震設計を学ぶ学生にも広く利用できるようにまとめたもので,コンクリート及び鋼製橋梁を対象に,非線形動的解析の手法,地震時挙動の特徴,耐震安全性の評価法,耐震補強の効果などを取り上げた。改訂版では初版で不十分であった考察に加筆し,最...
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学術図書刊行助成

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