貿易都市長崎の研究
- 定価 6,820円(税率10%時の消費税相当額を含む)
貿易都市長崎の仕組みは複雑であり,その実態は未解明な点が多い。本書は,新史料を含めた長崎の特徴ある史料を利用して貿易都市長崎の構造やその実態を明らかにしている。 序章および第一章は,まず貿易都市長崎の基本構造の概要を示し,長崎の町とその住民である丸山遊女や貿易商人,祭礼である長崎くんちといった各方面の構造・様相について論じたもので,長崎の国際貿易都市としての特徴が鮮やかに描き出されている。また,長崎近世史研究の入門編としても活用できよう。第二章は,蘭学の発達史をオランダ通詞の視点から捉え直そう...

アジアと向きあう
- 定価 1,100円(税率10%時の消費税相当額を含む)
海洋学、農学、地熱発電、医学、農業経済学というまったく異なった分野でアジアとの共同研究に活躍する九州大学の教員が、その豊富な体験をもとに、アジア研究・共同研究の面白さ・奥深さを伝える。国際共同研究を志す若手研究者に必読の書。 (さらに…)

香港の都市再開発と保全
- 定価 1,100円(税率10%時の消費税相当額を含む)
中国への返還から12年目を迎える香港。ノンストップに続いてきた都市再開発への反発が,21世紀に入り,市民の間に急激に高まった。都市やコミュニティの保全を求める市民運動は,社会運動としての高まりを見せている。その背景にあるのは,数奇な運命を辿ってきた香港の都市と人々の歴史である。かつて「借りた場所」でしかなかった植民地としての香港を,「故郷(ホーム)」として再構築するための闘いを描く。 (さらに…)

Mathematical Principles of Multi-Sector Economic Growth Analysis
- 定価 6,380円(税率10%時の消費税相当額を含む)
近年,マクロ経済学の中心は経済動学,特に経済成長論に移行しており,そのような状況の下で経済成長理論に関して数理的ロジックの厳密な展開が必要とされている。本書は多部門から構成される動学的均衡モデルに内在するロジックの厳密な展開を企図し,数理的基礎に関する考察のもとで動学的経済問題について首尾一貫した形で整合的な議論を展開するものである。 (さらに…)

日本の酒蔵
- 定価 6,600円(税率10%時の消費税相当額を含む)
酒造り(日本酒)の生い立ちと酒造技術の変遷を述べるとともに,酒造り先進地の灘・伏見はもちろん九州から北海道まで全国の酒蔵の構造と建物配置および地域ごとの特徴を300点を超える豊富な図版(実測図,家相図,写真等)で解説する。日本の風土に根ざした酒造りの伝統を今日に伝える貴重な書。 (さらに…)

中国初期青銅器文化の研究
- 定価 6,820円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,九州大学考古学研究室と中国社会科学院考古研究所が行った共同研究の成果による。二里頭文化以前の中原や黄河下流域の初期青銅器のほとんどが,詳細な図面と写真で示されている。また,青銅器の始まりから商代に至る青銅器の変遷を鋳造技術の変化によって考察し,さらに青銅器生産遺構や精製土器の分析などを通じ,夏王朝から商王朝への移行期を総合的に復元した画期的な研究書である。 (さらに…)

法令と行政による建設業の取締と統制
- 定価 7,700円(税率10%時の消費税相当額を含む)
戦前の我が国において建設業は行政上一種の「雑業」として扱われており,その所管組織は担当官の異動とともに移り変わったとも言う。本書は戦前から昭和24年の建設業法制定までの期間を対象に,建設業を管理し取り締まった法令や所管行政官庁の変遷や,地位改善をもとめる業界団体の運動や行政への対応過程を,議会議事録・各種規則集や行政関係者の個人文書などの膨大な文献資料を渉猟し解明するものである。 (さらに…)

経済・経営情報リテラシーの基礎
- 定価 3,080円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は経済・経営を専攻する学生のための情報リテラシーの基礎について述べたものであり,Microsoft OfficeのWord,Excel,Power Point,Accessの応用を例題を交えて示している。文書作成やグラフ作成,あるいはデータ処理の基本的な操作はもちろん,特に経済・経営で必要となる資金繰り分析,原価計算,投資シミュレーションなどの事例を掲載している。また,Accesによるデータベース管理においては,学生など入門者にも容易に理解できるような工夫を行っている。OSがWindows ...

現代音楽×メディアアート
- 〔品 切〕(参考:本体価格 3,000円)
音楽は聴覚芸術であるが,西洋においてそれが芸術として発展してきたのは,音を的確に視覚化しえたということに要因がある。本書は,この聴覚と視覚の関係に焦点を絞り,20世紀以降の音楽(現代音楽)を音の視覚化の面から論述している,かつて視覚化は楽譜という紙媒体のみでなされてきたが,トーキー映画が出現して以来,音の視覚化はフィルムやビデオ,パソコン画面などにおいても実現されるようになってきた。特にこれらの媒体は「時間」を内包しており,音楽との関係が表現上に非常に密である。そこで,音を重要視した映像アートに...

Research on Information Society and Social Systems
- 定価 5,500円(税率10%時の消費税相当額を含む)
第1部では,21世紀の健全な情報社会を目指して,情報技術の倫理的利用,情報産業の規制方法,データ暗号技術の改善,電子政府・自治体へのOSS導入を提言する。第2部では,各種社会システム運営のために,構造的財政バランスの評価基準,社会セキュリティシステムの世代間リスク,ゲーム理論による寡占市場,地球規模補給システム,再利用可能包装材収集・再配システム,多目的最適化手法,スケジュール管理交替パスの研究を公表する。 (さらに…)
