自己決定論のゆくえ
- 〔品 切〕(参考:本体価格 3,800円)
自己決定概念は,患者の自律やインフォームド・コンセント,プライバシー概念等の基礎にあり,生命倫理において核となる重要な概念である。しかし,その歴 史的由来について,またその概念の意味するところについて,これまで本巻のように主題的に扱われることはほとんどなかった。ここでの諸論考は,「自己決定 権」や「自律」概念の理解にも大いに役立つはずである。 (さらに…)

モノから見た海域アジア史
- 〔品 切〕(参考:本体価格 1,000円)
古来より国と国,地域と地域を分け隔て,結びつけた「海域」は人・モノ・文化の交流の舞台となってきた。その海域からアジア史を見ると,従来の枠組みからは見えなかった歴史が見えてくる。本書は中世の海域アジアを行き交った様々なモノ,石材・木材・陶磁器・貴金属を通じて考古学・日本史・東洋史を専門とする各研究者が日本とアジア,ユーラシアの交流の諸相を解説したものである。写真・図版多数収録。 (さらに…)

生命の倫理2
- 定価 3,300円(税率10%時の消費税相当額を含む)
20世紀優生学は,科学が差別思想に取り込まれた早生の生命倫理学であった。本書は『生命の倫理――その規範を動かすもの――』に引き続き,優生学とその政策を,諸科学・各国優生学・女性・衛生安全思想といった多様な切り口で分析するものである。さらに優生学時代を確実に乗り越えた,精神医学・胎児診断・臨床試験倫理など現代医療倫理の構築を試みる。 (さらに…)

情報経済のマクロ分析
- 定価 3,300円(税率10%時の消費税相当額を含む)
これまでの情報経済の研究では,主に国の経済マクロデータを用いた分析が主流であり,しかも多変量的なアプローチはあまり多いとはいえない。このような点を踏まえ本書では,可能な限り多様なデータを用いて分析を進めることを目標とし,IO(産業連関表),AGE(応用一般均衡)および時系列解析ソフトウェアTSP(Time Series Processor)を用いる手法を提案する。 (さらに…)

グローバル経営の新潮流とアジア
- 〔品 切〕(参考:本体価格 1,000円)
グローバリゼーションの波はIT・ネットワークの進展と相まって世界を極小化・単一市場化しつつある。今やヒト・モノ・カネ・情報・ノウハウは国境を越えて縦横に移動し,ビジネスのあり方も大きく変貌している。本書は,長年,企業に身をおき,ビジネススクールで教鞭をとってきた著者がいま世界で起こりつつある最新の動きとこれからの個人や地域のあり方を国際経営論の視点から熱く語る生きた国際ビジネス入門書である。 (さらに…)

地震時の構造不安定とその照査法
- 定価 4,180円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,構造物の地震時不安定現象を予測する新しい解析手法である「増分形式座屈固有値解析」を詳細に解説するものである。振動中の不安定現象の代表例として「動的座屈」と「パラメトリック励振」を取り上げ,模型実験結果と解析結果を併せて示すことで,これらの現象を理解し,解析手法の有効性を認識できるようになっている。さらに座屈現象が現れない場合の余裕度の定量的評価,座屈現象への対処方法を決定するためのシミュレーション手法なども丁寧に解説されている。また,既設のアーチ橋の座屈性能照査事例や,耐震補強による座屈...

現代保険学
- 定価 4,180円(税率10%時の消費税相当額を含む)
保険と金融を同質とみなした議論が優勢となり,金融論的保険論やリスクマネジメント論が盛んとなっている。しかし,こうした同質性の議論はどこか便宜性を帯びたものであり,両者の異質性を重視した議論が求められる。そのために,保険本質論重視の伝統的保険学の再評価を行う。 (さらに…)

セリーヌの道化的空間
- 定価 5,830円(税率10%時の消費税相当額を含む)
呪われた作家から自虐の道化師へ――本書は〈敗残の巨人〉セリーヌの作品を20世紀の傑出した道化文学として読み解く試みである。主要な長編小説のみならず,今なおタブー視されている激烈な反ユダヤ主義文書も射程に入れ,セリーヌの創作的想像力の本質に迫っている。単独著者によるセリーヌ研究書としては本邦初の出版である。 (さらに…)

Quantitative Analysis of Modern Economy
- 定価 5,500円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,新しいアプローチによる統計の推定問題,グローバル・動学的な経済における環境問題,教育投資を含む内生的成長モデルの安定性,アジア・太平洋債券市場の成長と発展,地域間の家計移動と地方政府の行動,設備投資・税制に焦点を置く動学的なマクロ経済といった,現代経済を対象とした多角的視点からの数量分析の成果である。 (さらに…)

バラードの競演
- 定価 3,520円(税率10%時の消費税相当額を含む)
対象を直感的に,大づかみに受け止め,問題の本質を総体的に把握しようとするゲーテ。思弁の力を駆使して,問題の所在を論理的に解明しようとするシラー。異なる資質をもつ二人の巨人がそれぞれのポエジーを,詩歌の源泉としてのバラードの中で自在に展開する詩的宇宙。テキストの精密な読解に徹したユニークな論考。 (さらに…)
