モダニズムの政治学
- 定価 4,180円(税率10%時の消費税相当額を含む)
モダニズム,アヴァンギャルド芸術,メディア,映画,商業アート,カルチュラル・スタディーズを,碩学ウィリアムズがつなぐ。本書は,これらをつなぐことで見えてくる20世紀の壮大な文化史であり,21世紀の新しい知の可能性を開く。本邦初訳となるウィリアムズの80年代の決定的論集。 (さらに…)
地方統治体制の形成と士族反乱
- 定価 6,820円(税率10%時の消費税相当額を含む)
廃藩置県から三新法制定に至る時期は,明治国家の形成期にあたり,旧藩政支配の要素を解体し,中央政府の政策を府県に貫徹させることが国家的課題となっていた。「難治県」―士族反乱―中央集権的な統治体制の形成という過程をたどり,この時期の政治状況の一典型を成した佐賀県の統治体制の形成過程とその特徴を検討することで,明治期における国家形成の特質に迫る。 (さらに…)
20世紀ロシア史と日露関係の展望
- 定価 3,740円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,21世紀になり改めて注目を集めるロシアを様々な観点から20世紀の歴史の中で捉えなおすとともに,世界的なロシア史研究の潮流を提示し,あわせて膠着が続く日露関係からの脱却の展望を探るものである。「超大国」ロシア理解のための議論の最前線。 (さらに…)
周縁文化の視座
- 定価 4,180円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,周縁がなければ中心はないという発想から,マイノリティや少数民族などと呼ばれることの多い人びとの言い分に耳を傾ける試みである。南タイ・マレー族,日系アメリカ人,中国新疆ウイグル自治州の少数民族,韓国島嶼社会など周縁文化に関する文化人類学者の現地調査に基づいた現実と理論を紹介する。 (さらに…)
中世ヨーロッパの医療と貨幣危機
- 定価 2,640円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,2009年4月に九州大学で行われたエーリック・アールツ教授(レウヴェン大学)による訪日二度目の講演会録である。第1章は,若きブラバント公が1430年夏に急死した原因を追究する異色の社会史的論考である。第2章は,中世後期ヨーロッパの危機を貴金属貨幣の不足という視点から考察する。いずれも,検屍解剖書や会計簿,造幣所データなど膨大な史料にもとづく緻密な論証である。 (さらに…)
油症研究2
- 定価 10,120円(税率10%時の消費税相当額を含む)
化学物質による環境汚染,なかでもダイオキシン類による環境汚染は人類の負の遺産としてしぱしぱ取り上げられる。油症は1968年に発生した高濃度のPCB類・ダイオキシン類による人体汚染である。あらゆる臓器に高濃度に蓄積したダイオキシン類は,様々な症状を発生させ,40年を経た現在でも血中で検出される。本書は2000年に『油症研究 30年の歩み 』を刊行して以後の10年間の最新の研究成果を収めたものである。 (さらに…)
中国近代における六・三・三制の導入過程
- 定価 7,480円(税率10%時の消費税相当額を含む)
中国では日本よりも25年ほど前にアメリカでプラン化された六・三・三制が導入された。六・三・三制は1922年11月に制定された壬戌学制にどのように取り入れられたのか。本書は中華民国北京政府期の教育部や全国教育会連合会における政策過程を解明し,当期の学制史像を再構築しようとする試みである。 (さらに…)
廷臣詩人 サー・フィリップ・シドニー
- 定価 6,160円(税率10%時の消費税相当額を含む)
エリザベス女王の宮廷にあって文武両道の華・理想の廷臣とされてきたシドニーの実像に迫り,その非神話化を試みる。エリザベス朝期の文学評論で定評のあるダンカン=ジョーンズ女史による斬新で画期的な評伝。 (さらに…)
変容する中国の労働法
- 定価 1,100円(税率10%時の消費税相当額を含む)
多数の低賃金労働者を武器に「世界の工場」と呼ばれるようになった中国。2007年6月以降「労働契約法」等の新しい労働立法が相次ぎ,有期契約の更新・解雇・労働者派遣等の規制,労働契約違反責任の明確化など,労働者の権益保護が強化された。新立法は,「世界の工場」をどう変えようとしているのか。日系企業はどう対応すればいいのか。本書は,最新の実態・判例などを踏まえて,中国労働法をわかりやすく解説した入門書である。 (さらに…)
トテル詩選集 歌とソネット 1557
- 定価 7,260円(税率10%時の消費税相当額を含む)
Edward Arberが出版したTottel's Miscellany(1870)の名称で知られるSONGES AND SONETTES(1557)『歌とソネット』は,出版以後よく読まれ,シェイクスピアもこの詩選集により英詩に初めて接したと言われる。英文学史上初めてソネットと無韻詩が発表され,詩の言語としての英語の自立が宣言されたことで不朽の名を残す。また,学者詩人ニコラス・グリモールドの詩が,再版では10篇に減らされ以後読まれなくなるが,初版では40篇が印刷されていることも重要である。 ト...