Simulation of Biological and Environmental Processes
- 定価 4,620円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,米国アリゾナ大学大学院での講義内容を1冊の本にまとめたもので,湖水の富栄養化,DDTの拡散と食物連鎖による魚等への蓄積,ガイア仮説,バイオリアクタ内の反応,さらに温室における環境調節と植物生育などこの分野の多くの事例を紹介し,生態系モデルの作り方を詳細に解説している。演習問題も多く,モデルをいかにして作るかに重点が置かれ,その手法を取得できる。カリフォルニア大学バークレイ校の生物科学者が開発した平易な言語が使用されており,プログラミングの勉強は特に必要ない。 (さらに…)

規制と環境の都市経済理論
- 定価 4,400円(税率10%時の消費税相当額を含む)
産業革命以降,大規模生産が可能となり,経済活動が特定の地域に集中することによって都市は形成された。人およびモノの集中は経済活動を刺激すると同時に,様々な問題も引き起こした。本書では,近年関心の集まっている環境問題や規制問題について,都市経済学の観点からの分析および議論を行う。特に,環境汚染が都市に与える影響やそれを解決する土地利用規制,さらにはそれらが都市の集積・分散にいかなる影響を与えるかなどを検討する。 (さらに…)

満鉄撫順炭鉱の労務管理史
- 定価 7,480円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,撫順炭鉱の創業から日中戦争勃発に至るまでの,日本による植民地炭鉱経営の実態を鮮明に描いたものである。植民地の安定的な経営を模索する国家権力機構,利益追求に専念する経営側と中間介入者(大把頭),その間で搾取されていた中国人労働者に焦点をあて,経営の発展によって変化する労務管理形態を詳細に分析した。 (さらに…)

近代日本社会教育の成立
- 〔品 切〕(参考:本体価格 6,000円)
本書は,近代日本における社会教育の成立過程について,思想や概念の形成過程に焦点を定めながら,そうした思想や概念と政策・行政および社会教育の実態的な基盤である地域の社会教育活動との相互規定関係に留意して,その全体像を明らかにしたものである。従来の戦前日本における社会教育の歴史的イメージ――国家主義的,官僚主義的,画一的という理解に対して,新しい多様な社会教育の歴史像とその可能性を描き出している。 (さらに…)

東アジア「開明」知識人の思惟空間
- 定価 6,380円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,東アジア三国――清国,日本,朝鮮――の「開国」により,伝統的な東アジア地域秩序と近代的な欧米国際秩序が接触した近代という大転換期の,それぞれの知識人――鄭観応,福沢諭吉,兪吉濬――の対内外観とその変容を比較分析したものである。この比較分析のための支柱として「アジアから考える」という視点および文明論的な視点を提示し,彼らの対内外観を「構造相関」的に分析した。本書は,近代東アジアの比較政治思想史の研究における新しい地平を開くことを目指している。 (さらに…)

半島地域農漁業の社会経済構造
- 定価 4,950円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,これまで未着手であった半島地域の農漁業の社会構造の解明と体系化に,わが国で初めて取り組んだものである。統計分析のみならず,佐賀県東松浦半島でのフィールドワークによって得られた豊富なデータを示し,半島における農業の発展とその要因,半農半漁の根強い存続と重層的構造を明らかにし,農漁業の持続的展開条件を提示する。 (さらに…)

農村の結婚と結婚難
- 〔品 切〕(参考:本体価格 5,200円)
農村の結婚には結婚難と結婚の相反する二つの側面がある。それを女性の観点から探った。結婚難の原因は近代化,つまり経済的には産業化と,地域的には都市化の急激な進展であった。他方,結婚難の大勢の中で,「誰がなぜ」,結婚するのだろうか。産業化・都市化において農業・農村を受容するに至る転回のプロセス,および付き合いから結婚に至るプロセスを探った。農村の結婚には,人間とシステムの,モダンとポスト・モダンのジレンマが集約的に表現されている。 (さらに…)

ナチスと闘った劇作家たち
- 定価 3,960円(税率10%時の消費税相当額を含む)
ナチス政権下に亡命した五人の劇作家たち。彼らは二度の世界大戦に遭遇し,祖国への帰還を夢見た20世紀ドイツのオデュッセウスである。ユダヤ人迫害,亡命,抵抗,日本の悲劇,歴史と実存等を描いた秀作を通して,二千年の歴史をもつ演劇が二十世紀最大の難問(アポリア)であるナチズムをどう捉えたのか考察し,時代の記録たる演劇の造形力と可能性を探る。 (さらに…)

佐賀藩多久領 御屋形日記 第一巻
- 定価 3,300円(税率10%時の消費税相当額を含む)
佐賀県多久市の多久郷土資料館には,旧佐賀藩の家老で多久領主であった多久家の御屋形日記が,天和二年(1682年)から明治三年(1870年)まで189冊残されている。これらは多久領の歴史を物語るもので,本藩と多久との支配・被支配関係や,多久の領主,家臣,領民,その他民衆の生活の諸相を語り,佐賀藩の内部構造を深く知り得る貴重な資料といえよう。 (さらに…)

日欧エネルギー・環境政策の現状と展望
- 定価 3,960円(税率10%時の消費税相当額を含む)
先進工業諸国のエネルギー政策は、今日地球規模の環境危機に直面して抜本的な修正を迫られている。本書は、環境先進地域EU・ドイツとの共時的比較、および今日の地球温暖化の歴史的起点とも捉えられる産業革命まで遡及し、そこから現在の政策的位相を探る史的比較を通じて、日本のエネルギー・環境政策の展望を明らかにする。 (さらに…)
