人文科学 文学
新たなる出発
- 定価 3,740円(税率10%時の消費税相当額を含む)
愛欲の極限をゆく魂と,ニヒリズムから狂気に至る魂と,それらを包む謙抑の魂と,それらが織りなす世界文学最大の劇的空間の解読。豊かな問題性を現代によみがえらせる。全3巻完結。 ●既刊 1 交響する群像 四六判・306頁・定価 3,200円(税別) 2 闇の王国・光の王国 四六判・344頁・定価 3,200円(税別) (さらに…)
異世界・ユートピア・物語
- 定価 2,640円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,九人の著者による九篇の論考からなっている。これらの論考は,西洋・東洋・日本と時代も場所も,その内容も様々だが,異世界を想像し,ユートピアを構築し,物語を制作する人間の根源的願望によって組み立てられ,有機的に関連し合っている。それは現代,必然的に要請され始めた新たな「ユートピア的なもの」の質を問題化して理解するための歴史的考察とその現代的利用方法である。 (さらに…)
ジーベンケース
- 〔品 切〕(参考:本体価格 9,400円)
ジーベンケースは友人ライプゲーバーと瓜二つで名前を交換している。しかしそのために遺産を相続できない。不如意な友の生活を救うためにライプゲーバーは仮死という手段を思い付き,ジーベンケースは新たな結婚に至る。形式内容共に近代の成立を告げる書。
冬の目覚め
- 定価 6,600円(税率10%時の消費税相当額を含む)
20世紀イギリス詩の方向性はモダニズムによって決定されたのではない。フランス戦線で瀕死の重傷を受け,神経衰弱に苦しむロバート・グレイヴズは,モダニスト詩人ローラ・ライディングと出会い詩人として再生するが,それは皮肉にもモダニズムに反発する伝統的感覚を確認させる結果となる。異才グレイヴズの芸術的葛藤の真相を追求し,イギリス詩の反モダニスト的特質を明らかにする。 (さらに…)
詩歌の表現
- 定価 3,740円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は、平安朝の文学作品のうち、和歌と漢詩文との関係について論じたものを中心に、韻文作品に関わる論文九篇と、韻文作品と絵画との関わりを論じた一篇とで構成される。 それぞれの作品の表現の襞に潜む文化的背景に迫る、画期的な平安朝韻文論集。 (さらに…)
闇の王国・光の王国
- 定価 3,520円(税率10%時の消費税相当額を含む)
無限遠からの照射に浮かぶ二つの究極の言説。闇と光の司祭による否定と肯定の,戦慄と晴朗のユートピア空間。過去・現在から未来に延びる想像力の光芒。 (さらに…)
The Reception of D. H. Lawrence Around the World
- 定価 7,920円(税率10%時の消費税相当額を含む)
世界各国においてロレンスがどのように受容,評価されてきたかを検討し,多くの読者を魅了してやまないロレンス文学の秘密を探る,14カ国15人の研究者の論集。本書によって,世界的な視点から見た,新しいロレンス像が示されるであろう。(2003年北米ロレンス協会学会賞「H.T.ムアー賞」受賞)
交響する群像
- 定価 3,520円(税率10%時の消費税相当額を含む)
人間をその関係性においてとらえる,そこにドストエフスキーの文学の本領があるが,それが最高度に発揮されたのが,最晩年の大作『カラマーゾフの兄弟』である。現代的問題を豊かにかかえたこの鬱然たる人間の森を通して交響する,魂の光と闇の対話がここにある。
ジャン・パウルの生涯
- 〔品 切〕(参考:本体価格 3,600円)
トーマス・マン賞受賞の旧東ドイツの著名作家によるジャン・パウルの伝記の決定版。貧しさの中からドイツで最初の自由な作家の地位を確立したジャン・パウルの生涯を,フランス革命から王制復古にいたる時代背景の中で描く。
校訂本 中山詩文集
- 〔品 切〕(参考:本体価格 8,000円)
近世琉球文化を知るうえで基本的な資料の一つである琉球最初の本格的漢詩文集の影印及び校訂。近世琉球の歴史・政治・教育・文化交流等の研究分野にも信頼できる基礎資料を提供する。 (第26回伊波普猷賞受賞)