語彙化と言語変化
- 定価 6,600円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書はトラウゴットとブリントン共著によるLexicalization and Language Change(Cambridge University Press 2005)の翻訳である。原著は,文法化と語彙化の類似点・相違点を明確にした上で,英語における語彙化の具体例を提示し,最後に語彙化研究の今後を展望する。言語学におけるむずかしい術語には,訳者による注も施されており,語彙化研究を志す研究者にとって必携の書である。 (さらに…)
English Immersion in Japan
- 定価 3,740円(税率10%時の消費税相当額を含む)
これまで英語イマージョン教育があまり日本で浸透しなかった背景には,いくつかの理由が考えられる。最も大きな理由としてあげられるのは,イマージョン教育に対する社会全般の誤まった思い込みである。例えば,第2言語の習熟には,どうしても第1言語習得が犠牲になってしまうとか,言語能力以外に関して言えば,文化的アイデンティティを形成する上でも悪い影響を与えてしまう等という思い込みがあったようである。 本書では,日本の公立の中学生が,実際どの程度このような批判から影響を受けているかを詳細に報告している。アクシ...
Behaviors of Japanese Regional Financial Institutions
- 定価 4,840円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書は,2000年代入り後の地域経済の構造変化と,それに対する地域金融機関の経営行動を検討している。まず,1人当たり所得水準および金融貯蓄の有無について,地域間の格差といった側面から実証的に取り挙げる。それを踏まえて,地域経済と金融活動との関係を解明する。特に,高齢社会の進行から個人預金が減少傾向を辿るといった大きな環境変化が生じている。これに対して地域金融機関が店舗・人員配置を含めてどのように取り組んでいるのかを分析していく。 (さらに…)
現代社会教育の課題と可能性 [新装版]
- 〔品 切〕(参考:本体価格 2,800円)
現在,自治体改革が進行する中で社会教育・生涯学習の部門も大きく再編成されている。その中で社会教育・生涯学習は,地域福祉の推進や地域づくりとも結び ついて,新たな役割が地域社会において期待されている。今,社会教育・生涯学習にどのような課題があり,今後どのような可能性があるのか,その歴史的特質 を踏まえて考察している。 (さらに…)
『臺灣私法』の成立過程
- 定価 6,160円(税率10%時の消費税相当額を含む)
本書はまず,20世紀初頭に行われた台湾旧慣調査の「最終報告書」である『臺灣私法』に対して,不動産に関する「舊慣」の記述を素材とし,その先行報告書を含めたテキスト群に徹底して層位学的分析(critique stratigraphique)を施すことを第一の作業とする。それによって,『臺灣私法』に至る過程において何を論拠に何処までの議論がなされたのか,その思考の変遷・推敲の過程を辿り,或いは棄てられ,或いは採用される可能性のあった記述との間の緊張関係に目を向け,最終的な記述が選択されたことの意味を再...
アキテーヌ公 ギヨーム九世
- 定価 3,520円(税率10%時の消費税相当額を含む)
高い身分にありながら奔放に生き,非常に個性的であったといわれるアキテーヌ公ギヨーム九世。中世南仏文学の担い手であったトルバドゥール(吟遊詩人)の祖とされる彼は,それまでの女性観を変革し,女性を対等な人間として扱う新しい愛の理想を発見した先駆者でもあった。現存する11篇の詩作品とその解説,またその生涯や言語の分析を通し,その人物像を浮き彫りにする。 (さらに…)
大人からの進化術
- 定価 1,047円(税率10%時の消費税相当額を含む)
ビジネス・スクールと聞けば、発祥地アメリカのハーバード、スタンフォード、バークレーなどのエリート大学を思い起こす人が多いだろう。そこに入学を果たした学生達は年毎に数万ドルの学費を払い、最低2年を学業だけに専心し、首尾よく卒業すればMBAという学位とステータスを手にいれることができる。日本にもアメリカを範とするビジネス・スクールが数多く生まれており、ビジネスパーソンのキャリアパスの一つとなった感がある。 この本は九州大学ビジネス・スクール(QBS)の修了生・在学生の生の声を収録したものである。ク...
リトルリーグの社会学
- 定価 4,180円(税率10%時の消費税相当額を含む)
リトルリーグ・ベースボールの5リーグ10チームを対象に,3年間にわたって参与観察調査とインタビュー調査を実施して,アメリカの前青年期の少年たちの社会化過程を解明していったエスノグラフィー研究。子どもの道徳的社会化,少年下位文化,性と攻撃性,アイデンティティという前青年期問題を取り上げて分析するとともに,小集団研究,シンボリック相互作用論,質的調査法に新たな視点を提供する。 (さらに…)
家族崩壊と子どものスティグマ [新装版]
- 〔品 切〕(参考:本体価格 3,200円)
家族崩壊を機に子どもが付与されるスティグマの性質・レッテル貼りの過程・その解消に関して,子どもがどのように理解し解決を試みるのか,いかなる援助を必要としていたのかについて,実証的データに基づき子どもの視点から解明しようとした研究の成果。 (さらに…)
経済成長のミステリー
- 〔品 切〕(参考:本体価格 2,800円)
アダム・スミスの時代から経済学の重要な関心事である経済成長の問題について,最新の研究成果を踏まえ,さまざまな側面から論じる。経済成長に関する理論研究および実証研究の成果を,数式を用いることなく平易な文章と首尾一貫した論理構成で提示して,経済学についての専門的知識を持たない読者でも,経済成長理論に関する最新の研究動向を知ることができる。 (さらに…)