社会科学 社会・民俗・風習

総合管理学の現在地

総合管理学の現在地

熊本県立大学総合管理学会 編
定価 4,950円(税率10%時の消費税相当額を含む)
新しい時代を切り開く学術研究および教育・社会的活動を行う学部として創立された熊本県立大学総合管理学部は、2024年度に創立30周年を迎えた。この30年、社会情勢には様々な「変化」「変容」がみられるが、総合管理学部の陣容も30年の年月を経て大きく様変わりした。組織体制の面では、専門分野に基軸を置きつつ学際的教育研究を充実させるため、2024年4月から専攻制(公共・情報・ビジネスの3専攻)がスタートした。本書は総合管理学部創立30周年にあたり、学際性・総合性(学問領域の横断と統合)と現実的課題の解決...
書籍の詳細へ
タマリンドの木に集う難民たち

タマリンドの木に集う難民たち

橋本栄莉
定価 6,600円(税率10%時の消費税相当額を含む)
2013年12月、南スーダンの首都ジュバで生じた政治家同士の対立がもととなった武力衝突は、瞬く間に南スーダン全土を巻き込む内戦と化した。一民族をターゲットとした「ジュバ虐殺」の後、人々は国家から押し付けられた「民族対立」の中を生きている。今なお200万人以上の南スーダン人が、国内外で難民としての生活を余儀なくされている。 「ジュバ虐殺」から10年  虐殺を生き延びた南スーダン、ヌエル社会の人々は、隣国ウガンダで難民としての新たな生を営み始めた。難民とは、果たして私たちがイメージするように、脆弱で...
書籍の詳細へ
中国産後ケア文化の変容

中国産後ケア文化の変容

翁 文静
定価 4,730円(税率10%時の消費税相当額を含む)
近年、文化人類学、民俗学、福祉学、医学などの視点に立った出産・育児(以下産育)研究が盛んに行われている。これらの産育研究では、妊娠・出産のみならず、各国の伝統的な産後の養生習慣についても言及されている。その背景として現代社会が出産前後の女性の心身や子育てをめぐる様々な困難や問題に直面するなかで、あらためてかつての産後養生習俗の意義や役割を見直そうとする学術的、社会的な関心の高まりがあると思われる。また、これらの伝統習俗の多くは現代社会の医療化の脈絡のなかで新たな装いを伴って受け継がれており、産育...
書籍の詳細へ
子育ても、キャリア育ても

子育ても、キャリア育ても

大谷順子 編著
定価 2,200円(税率10%時の消費税相当額を含む)
少子高齢化がすすむ現代、子育てに孤立感をおぼえる母親の割合が7割に上ると報告されている。少子化に歯止めをかけるために「産めよ育てよ」と言われ、経済停滞を打破するために「女性の輝く社会を作るべく、女性も働きましょう」と言われ、現代日本の女性は多くを期待されている。出産育児とキャリア形成は両立できるのか、両立するためにはどのような準備が必要なのか。子育ての負担は個人のみが負うべきものなのか、社会も負担を分かち合うとすれば、どのような社会になっていかないといけないのか。本書は、2019年度より大阪大学...
書籍の詳細へ
第4版 家族社会学

第4版 家族社会学

園井ゆり・浅利宙・倉重加代 編
定価 2,200円(税率10%時の消費税相当額を含む)
今日、日本において戦後以降、主要な家族形態として存続してきた、夫婦と未婚の子からなる家族 20世紀近代家族 が変容してきている。本書は、この近代家族における家族機能上の諸問題と家族形態上の諸変化を多角的に分析し、その将来展望を示すという目的のもとに刊行されたものである。 2001年の初版刊行から「家族社会学」の講義用テキストとして好評を博し、改訂を加えながら版を重ねてきたが、第4版でもこれまでと同様、基礎編と応用編に分け、汎用性を考慮した構成となっている。基礎編では家族の社会学的定義、家族の変動...
書籍の詳細へ
日韓の交流と共生

日韓の交流と共生

森平雅彦・辻󠄀野裕紀・波潟 剛・元兼正浩 編
定価 5,280円(税率10%時の消費税相当額を含む)
グローバル化の進展は、国家・地域間において相互理解を深める機会を提供する一方で、相互の摩擦や衝突を生み出す原因ともなっている。日韓関係も例外ではなく、大衆レベルでの往来が活発化する一方で、双方の社会が内包する価値観の差異にも起因する壁が、むしろ顕在化した面もある。そのような現実を乗り越えるためには、過去そして現在の多様な現場で、様々な課題を抱えるなか、むしろ不協和音が存在するからこそ、交流と共生への努力が不断に続けられてきたことに注目する必要がある  以上が本書を貫く主題である。 第1部「つなが...
書籍の詳細へ
日韓における外国人労働者の受入れ

日韓における外国人労働者の受入れ

深川博史・水野敦子 編著
定価 5,280円(税率10%時の消費税相当額を含む)
日韓両国は、少子高齢化に伴う生産年齢人口比率の低下などにより労働力不足に直面し、外国人労働者の受入れが増加している。受入れ拡大のための制度改革が進められてきたが、外国人労働者の増加に伴い処遇改善などが課題となっている。特に、他産業に比べて高齢化と労働力不足が顕著な農業では、外国人労働者への依存と受入れ継続への切迫感が強い。本書は日韓共通の課題である外国人労働者の受入れに関し、主に政治経済学の視点から考察するものである。第Ⅰ部では、受入れ制度改革の現状と問題点について、それぞれの専門...
書籍の詳細へ
生活経営学[第3版]

生活経営学[第3版]

赤星礼子 編
定価 2,200円(税率10%時の消費税相当額を含む)
「生活経営」を英訳すると、Family Resource Management となる。つまり生活経営とは、家族および個人が持つ生活資源の経営・管理をすることである。生活資源とは、家屋や金銭などの物的資源だけではなく、人的資源である個人がもつ時間、知識、技術、姿勢、計画・企画力、愛情の受容力なども意味する。家族や個人の生活をよりよくしていくためには、各自が自分のもつ生活資源には、何がどの位あるのか(有限性)、何を役立てられるのか(有用性)、どれとどれを組み合わせれば新たな資源を生み出せるのか(相...
書籍の詳細へ
四川大地震から学ぶ

四川大地震から学ぶ

大谷順子 編
定価 4,180円(税率10%時の消費税相当額を含む)
国の威信をかけた北京オリンピック開催の直前、中国の様々な社会問題などが世界中の注目を集めていた2008年5月12日に四川大地震は発生した。地震をきっかけに中国社会でもボランティア元年、NGO元年と呼ばれる市民の動きが沸き上がり、中国政府は微妙な駆け引きを行いながら復興のかじを取ることを余儀なくされた。本書は、四川大地震発生から13年経過した今、復興政策、被災者のこころのケア、被災地観光、少数民族、防災教育といった多様な視点から変容する中国社会を中長期的視点で見つめ、中国式レジリエンスの構築につい...
書籍の詳細へ
噴火のこだま[新装版]

噴火のこだま[新装版]

清水 展
定価 5,280円(税率10%時の消費税相当額を含む)
1991年6月のフィリピン・ピナトゥボ山の大噴火は、20世紀最大級の規模であった。もっとも深刻な被害を受けたのは、ピナトゥボ山麓一帯で移動焼畑農耕を生業として暮らしていた先住民アエタであった。本書は、1970年代後半から現地でフィールドワーク調査を始め、アエタ社会に関する研究を続けてきた著者が、噴火後10年の時点において、被災者たちの生活再建の歩みと、彼らを支援しようとしたNGOの関与についての記録をまとめたものである。とりわけ研究の視点を、噴火を契機とする、アエタの人々が先住民としての自覚を強...
書籍の詳細へ
学術図書刊行助成

お勧めBOOKS

若者言葉の研究

若者言葉の研究

生きている言語は常に変化し続けています。現代日本語も「生きている言語」であり、「…

詳細へ

犯罪の証明なき有罪判決

犯罪の証明なき有罪判決

冤罪はなぜ起こるのか。刑事訴訟法は明文で、「犯罪の証明があった」ときにのみ、有罪…

詳細へ

賦霊の自然哲学

賦霊の自然哲学

物理学者フェヒナー、進化生物学者ヘッケル、そして発生生物学者ドリーシュ。本書はこ…

詳細へ

帝国陸海軍の戦後史

帝国陸海軍の戦後史

近代日本のなかで主要な政治勢力の一翼を担った帝国陸海軍は、太平洋戦争の敗戦ととも…

詳細へ

構造振動学の基礎

構造振動学の基礎

本書の目的は,建物・橋梁・車両・船舶・航空機・ロケットなど軽量構造物の振動現象を…

詳細へ

九州大学出版会

〒819-0385
福岡県福岡市西区元岡744
九州大学パブリック4号館302号室
電話:092-836-8256
FAX:092-836-8236
E-mail : info@kup.or.jp

このページの上部へ